マニュアルトランスミッション
すでに日本では、MT車の新車販売比率は2%程度。限られた車種で、極少数が販売されている状況です。
ここまでMT車が減っている理由としては、もちろん運転操作がより楽なAT車のほうが需要が高い、ということもありますが、ACC(追従型クルーズコントロール)を代表する先進運転支援システムとの相性が悪いため、ということもあります。
MT車はクラッチ操作なしに停止するとエンジンストップするため、低速になるとACCがキャンセルされてしまうのです(走行中でもクラッチ操作をするとACCはキャンセルされる)。
自動停止から再発進まで、制御の守備範囲が広いATに比べると、MTは不利であり、MT車は商用車や趣味性の高いクルマを除いて、ほぼ消滅することになるでしょう。
ちなみに、運転免許統計令和元年版によると、第一種普通運転免許を取得したドライバーのうち、AT限定免許を取得した方は、約68%。いまでも約3割の方は、限定無し免許(MT可)を取得しているようです。
シガーソケット
昨今は、ほぼ当たり前の装備となりつつある、USB充電口。ただ、クルマに装備されているUSB充電口の多くは、せいぜい2A程度(電圧は5V)程度であり、スマホやタブレットへの給電程度しかできません。
しかし、通常12V(トラックなどは24V)、電流10Aを供給できるシガーソケットは、シガーソケット対応家電であれば、冷蔵庫や炊飯器、電気ケトルといった家電を使うことも可能で、車中泊の際や、災害時などの緊急性のある場合にも対応することができます。そのため、灰皿はとうの昔になくなっても、シガーソケットは、これまで必要不可欠でした。
しかし、動力用バッテリーを持つハイブリッド車であれば、AC100V電源供給口(コンセントプラグがクルマにさせるタイプ)も可能であるため、今後はシガーソケットから、コンセントへと置き換えが進むでしょう。
例えば、コンパクトカーのヤリスハイブリッドにも、AC100V 1500Wまで対応のコンセント口がトランクルーム内にあります。コンセント口は、ハイブリッドカーの必需品として、みなされる日も近いでしょう。
インパネ(スピードメーター、タコメーターなど)
「スピードメーター」や「タコメーター」なども、淘汰されていくでしょう。搭載車が徐々に増えてきたヘッドアップディスプレイがあれば、今よりもグッと視線移動を減らすことができるからです。稀に見るオドメーターや燃料計などの表示も、センターディスプレイへ移動してしまえば、インパネ周りはすっきりします。
ちなみにこの形に最も近いのが、テスラの「モデル3」。計器類をすべてセンターディスプレイへしまいこんだインパネのデザインは、潔いほどにすっきりとしています。
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