結局落ち着くのは、通常のシートレイアウト
2列目を回転して3列目と対面になるミニバン特有のシートアレンジも、最近はほとんど見なくなりました。筆者も子供のころ、家にあった初代エスティマの2列目シートを回転させ、車内でトランプなどをして遊んでいた記憶があります。クルマなのに、まるで家の中のような居心地は、子供にとって、とても楽しいものでした。
こうした2列目回転シートは、過去には初代アルファード(2002-2008)や、2代目エルグランド(2002-2010)、エリシオン(2004-2012)、に採用されていましたが、ある時からそのシートアレンジも消えていきました。
その理由は、サンルーフと同じく、色々と試してみるものの、最終的に落ち着くのは、通常のシートレイアウトであり、ユーザーからの需要が減少したことが原因だと考えられます。
需要の少ないシート回転機能にコストをかけるよりも、前述したような、より魅力的なアイテムに費やしたほうが、クルマとしての魅力があがる、ということなのでしょう。
高級車では生き残っている
ちなみに、メルセデスのVクラスには、今でも2列目の回転シートが採用されており、さらにV 220dアバンギャルドロングには、3列目シートの頭上まで開く、パノラミックスライディングルーフがパッケージオプション設定されており、「2列目シートが回転できる、大型サンルーフ付きのミニバン」は、現状ギリギリ絶滅を免れている状況です。
Vクラスは車両本体価格が900万円を超えており、予算が潤沢にある高級ミニバンですので、かつてのような贅沢な電動サンルーフや2列目の回転式シートも装備することができているのでしょう。うらやましい限りです。
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