■2位 スバル レヴォーグ(163ポイント)
全長4755×全幅1795×全高1500mm、ホイールベース2670mm、車重1570kg、水平対向4ターボ・1.8L、177ps/30.6kgm、WLTCモード燃費13.6km/L、370万7000円(GT-H EX)
自動車評論家や多くのクルマ好きが「いいクルマだ!」と口を揃える2代目レヴォーグ。数少ない国産ワゴンのなかにあって、初代モデルから高いニーズに応えているクルマだ。
その初代より進化著しいのがこの2代目。全グレードに新開発の1.8L水平対向4気筒ターボを搭載、最高出力177ps、最大トルク30.6kgmというスペック以上の力強さを味わえる。
ボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」のプラットフォームが採用され、走りの質感もよりしなやかに。さらに運転支援機能を大幅に拡張したアイサイトXも選べる。スバルの本気がここにある!
●鈴木直也の評価
ある限定された状況で試乗して「お、いいクルマだなぁ」と思うクルマは時々あります。ただ、速度、路面、運転状況などが変わると、途端に馬脚をあらわすケースが大半。
「いいクルマだなー」という感動が持続するクルマはそう多くないのが実情です。
レヴォーグが素晴らしいのは、その高評価がずっと持続していること。
最初に乗ったのはテストコースでのアイサイト体験会だったのですが、ここで感じた「いいクルマ感」が、袖ヶ浦サーキットや一般道試乗会でも一貫して続いている。
この基本性能のよさがレヴォーグを1位とした決め手です。
●片岡英明の評価
ドライバーが意のままに操ることができ、ロングドライブから街乗りまで日常の運転シーンにおいて優れた安全性と快適性を高い次元で実現している。
最新のスバルグローバルプラットフォームや新しい電動パワステにより、廉価モデルから質の高い走りを実現。STIスポーツに採用した電子制御ダンパーも実力派だ。
運転支援システムのアイサイトも大きく進化し、機能する領域を大きく広げている。リアルワールドでの安全性を大きく向上させたから、私は1位とした。
●評価点…飯田裕子2位、大井貴之6位、岡本幸一郎4位、小沢コージ2位、片岡英明1位、国沢光宏7位、斎藤 聡5位、佐藤篤司4位、鈴木直也1位、竹岡 圭10位、西川 淳6位、諸星陽一4位、吉田由美9位、渡辺陽一郎7位
■3位 日産 GT-R(128ポイント)
世界に誇れる、世界が認める日本発スーパーカー。GT-Rは2007年のデビューと13年経過するが、毎年のように改良を重ね、性能に磨きがかけられ、ひとつの“極み”となったのが現在の2020年モデルだ。
搭載エンジンは3.8L、V6ツインターボのVR38DETT。2007年デビュー時の最高出力が480psで、現在のモデルは570psを発生。それだけでも熟成と進化を感じられる。
4WDシステムはアテーサE-TSの改良版が採用され、サスペンションセッティングも改良。速さや応答性の違いを感じながら楽しめる。
●西川 淳の評価
飽きずにGT-Rを推す理由はシンプル。デビューから13年経った今もまだ進化し続けた結果、プレタポルテで世界の高性能モデルたちと張り合えるいまだに唯一の国産車だから、だ。
ミッションは古めかしいし、エンジンの社会的賞味期限も尽きようとしているけれど、それでもパフォーマンスが超一級であることは誰もが認めるところだろう。
先はそんなに長くないとは思うけれど、作り続けられるかぎり日本車No.1に居座るんじゃないかと僕は思っている。
ホントは1位の座をもぎ取るモデルに出てきてほしいよナァ。じゃないと、ツマラナイよ。
●石川真禧照の評価
世界に通じるスポーツカーとしてGT-Rは充分に通用する資格を持っている。個人的にも欲しいクルマ。
GT-Rはデビューした時から毎年、一度はハンドルを握ってきた。そして、毎年、その進化に感心してきた。
動力性能だけではなく、乗り心地や扱いやすさを追求する開発姿勢は、今では世界のスポーツGTカーをリードしていると言っても過言ではない。
そんなクルマが身近にあることに、日本人は誇りを持ってほしい。だから1位はGT-Rを選んだ。
●評価点…石川真禧照1位、片岡英明5位、国沢光宏4位、斎藤 聡4位、佐藤篤司7位、清水草一4位、中谷明彦8位、西川 淳1位、諸星陽一5位、渡辺敏史4位
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