1位はなんとあのオープンカー?? プロが選ぶ現行国産車「最もいいクルマ」ランキング2020年版

■4位 ホンダ ホンダe(125ポイント)

 今年登場した超注目モデル。ホンダ初のピュアEVは「シティコミューター」的感覚で、航続距離は283kmと割り切っている。

 が、走りは目を見張るものがあり、32.1kgmというモータートルクでグイグイ押し出すような特有の加速感が楽しい。

 RRレイアウトにより小回りが利き、リアに重いモーターを置くことで前後重量配分は50:50。デジタルサイドミラーが標準装備など新たな時代に乗る感覚を味わえる。

4位 ホンダ ホンダe(125ポイント)…全長3895×全幅1750×全高1510mm、ホイールベース2530mm、車重1540kg、モーター、154ps/32.1kgm、一充電航続距離(WLTCモード)259km、495万円(アドバンス)
4位 ホンダ ホンダe(125ポイント)…全長3895×全幅1750×全高1510mm、ホイールベース2530mm、車重1540kg、モーター、154ps/32.1kgm、一充電航続距離(WLTCモード)259km、495万円(アドバンス)
ホンダe。一歩先を感じさせるインパネには液晶パネルが左右に広がる。左右はサイドミラーからの後方映像だ
ホンダe。一歩先を感じさせるインパネには液晶パネルが左右に広がる。左右はサイドミラーからの後方映像だ

●塩見 智の評価

 久々に登場した我々(以上の)世代が考える“ホンダならでは”のクルマだ。古今東西の他のどのモデルにも似ておらず、量産EV史上最も魅力的なスタイリングだ。

 走らせて楽しくもある。必要最小限の航続距離でよいと割り切った結果、回生に不利な後輪駆動を選ぶことができ、キビキビした走りを手に入れた。笑えるほど小回りも利く。

 多くを求めすぎて中途半端になっていないのがよい。

初代シビックをオマージュしたというスタイルで、全長3895mmというコンパクトモデル。高いシャシー性能でクルマの動きや乗り味も上質。急速充電30分で約200km走行分の充電が可能だ

●評価…飯田裕子1位、石川真禧照6位、佐藤篤司1位、塩見 智1位、鈴木直也6位、諸星陽一7位、吉田由美2位、渡辺敏史5位

■5位 ホンダ フィット(124ポイント)

 今年登場の4代目はベーシック、ホーム、クロスターなど5つのタイプをラインナップ。

 すべてに1.3Lガソリンと1.5Lベースの2モーターハイブリッドを設定し、4WDもある。グレードが実に多彩だ。

 初代からのコンセプトは変わらず、「心地よさ」がテーマ。それは自慢の室内空間の広さや視界の広さ、運転のしやすさで感じられる。コンパクト万能モデル、といえる。

5位 ホンダ フィット(124ポイント)…全長3995×全幅1695×全高1515mm、ホイールベース2530mm、車重1090kg、直4・1.3L、98ps/12.0kgm、WLTCモード燃費20.2km/L、171万8200円(ホーム/FF)
5位 ホンダ フィット(124ポイント)…全長3995×全幅1695×全高1515mm、ホイールベース2530mm、車重1090kg、直4・1.3L、98ps/12.0kgm、WLTCモード燃費20.2km/L、171万8200円(ホーム/FF)
ホーム(上)と、クロスオーバーモデルのクロスター。ハイブリッドはモーター走行が主体の2モーター方式のe:HEVへ変更し、実燃費が向上。WLTCモードは29.4km/Lだ
ホーム(上)と、クロスオーバーモデルのクロスター。ハイブリッドはモーター走行が主体の2モーター方式のe:HEVへ変更し、実燃費が向上。WLTCモードは29.4km/Lだ

●渡辺陽一郎の評価

 フィットは全長が4m以下で、全高も立体駐車場を利用しやすい高さだから、街中での使い勝手は抜群だ。

 燃料タンクを前席の下に積む独自設計で荷室の床も低く、後席を畳むと大容量の空間が広がる。後席の足元空間も広く、居住性はミドルセダン並みだ。

 最近はエクステリアの見栄え重視で視界を悪化させる車種が増えたが、フィットは新型になって視界を向上させた。

 加えてハイブリッドや安全装備も進化。ホームグレードを新車で買い、10年以上使うと、日本で最も買い得なカーライフをファミリーで満喫できる。だから私は1位で推す。

●評価…飯田裕子3位、岡本幸一郎3位、片岡英明2位、塩見 智5位、清水草一8位、鈴木直也3位、西川 淳8位、諸星陽一2位、渡辺陽一郎1位

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