■シトロエン C6(2005年)/アヴァンギャルドの極み
2005年にデビューしたシトロエン C6のテールランプは、リアのショルダー部に縦に湾曲して乗っかるという超個性的な位置にある。形状そのものはシンプルで小さいが、なんともシトロエンらしいアヴァンギャルドさに満ちている。まさにセピア色の未来といえるだろう。
■現行351型ジャガー XJ(2009年)/切れ長のツリ目型
間もなくEVに生まれ変わってしまうが、2009年に登場し、モデル末期を迎えたジャガーXJのテールランプは、切れ長のツリ目が印象的だ。立体的でしかも斜め傾いているので、見る角度によって微妙に形状が変わる。
複雑で有機体的ながらシャープな形状でもあり、上品そのもの。デザインはXK、XF、Fタイプ、そして、XE、Fペイス、Eペイス、Iペイスなど多くのジャガー車をデザインしてきたイアン・カラムの作品。これはもう芸術作品に近い。これぞ個性が光るテールランプの終着駅、という気がしないでもない。
コメント
コメントの使い方