■マツダ ユーノス コスモ(1990年)280ps/6500rpm
市販車では世界初の3ローター式ロータリーエンジンを搭載。本来は最大333psで設計されていたものの、規制のために280psにデチューンされたという逸話を持つ。燃費がかなり悪かったとも。
■マツダ RX-7(1991年)280ps/6500rpm
前作に比べて曲面を重視したデザインに変更され、より個性的となった3代目FD3S型RX-7。マツダ伝統のロータリーエンジンは、2ローター+シーケンシャルツインターボにより最終的に規制上限値に到達。
■トヨタ セルシオ C仕様(1994年)280ps/6000rpm
クラウンの上級モデルとして登場したセルシオの第2世代。重量のある車体で快適な動力性能を確保するため、4Lの大排気量V8エンジンを搭載。連続可変バルブタイミング機構の装着によって規制上限の280psに達している。
■スバル インプレッサ WRX type-R STi verIII(1996年)280ps/6500rpm
世界ラリー選手権(WRC)で大活躍したインプレッサのロードバージョン。エンジンはスバルお得意の2L水平対向4気筒で、これをターボチャージャーで過給して上限値を達成。実際の性能はこれ以上?
■三菱 ランサーエボリューション GSR Evolution-IV(1996年)280ps/6500rpm
インプレッサが280psをマークすれば、ライバルである“ランエボ”もこれに追従。4代目モデルでは、前モデルから搭載されていた2L直4ターボエンジンの圧縮比と過給圧の見直しで280psを発生させた。
■まだまだあるぞ 280psカーは大渋滞!
・日産 インフィニティQ45(1989年)/280ps/6000rpm
・トヨタ スープラ(1990年)/280ps/6200rpm
・トヨタ クレスタ/チェイサー/マークII GT Twin-Turbo(1988年)/280ps/6200rpm
・トヨタ センチュリー(1997年)/280ps/5200rpm
・トヨタ アリストV300(1997年)/280ps/5600rpm
・トヨタ スープラRZ(1993年)/280ps/5600rpm
・トヨタ アリスト3.0V(1991年)/280ps/5600rpm
・トヨタ クラウン マジェスタ4.0 C-type i-Four (1995年)/280ps/6000rpm
編集部註…280ps規制末期は各メーカー「どうやってフラッグシップスポーツカーの最高出力を280psに抑えるか」に苦労していたようで、当編集部が某N社にお借りした広報車R34スカ○ラインG○-R VスペックII(伏字の意味あるのかこれ?)をシャシ台に乗せて馬力測定したところ、330馬力を超えた数値を叩き出し、測定をお願いしたテスターの方と一緒に思わず拍手した思い出がある。
【番外コラム】280psオーバー国産車の一番乗りはホンダ レジェンド!
280馬力規制は2004年7月に撤廃され、同年10月発売のホンダ レジェンドが国産車初の280psオーバー車となった。FFセダンのレジェンドが初の280ps超えは意外な気もするが、これは発売時期の妙ともいえる。
なお、日本自動車工業会に加盟していないNISMOのスカイラインGT-R NISMO 400R BCNR33(400ps)や、STIのインプレッサS201 STi-version(300ps)は、1990年代の段階で280馬力を超えていた。
コメント
コメントの使い方