馬力(最高出力)がその名のとおりエンジンが発生する最大出力を意味するのに対し、トルクは回転力の大きさを表している。
簡単に解説すると、トルクが大きければ静止状態のクルマを発進させる力が強く、馬力の大きいクルマは最高速度が速くなる。
トルクが大きいとクルマの加速力が高くなるので、最高速度を出すことが難しい公道では、馬力よりもトルクの重要性が高まる。
つまりクルマのパワーを感じ取りやすいのは、トルクの大きいクルマということ。もっとも、馬力は「トルク×回転数」で決まるため、大馬力のクルマはトルクも大きい傾向がある。
馬力とはまたひと味違った「魔物」、トルクの効いたクルマたちをチェックしてみよう。
※本稿は2021年4月のものです
文/長谷川 敦、ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年5月10日号
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■国産スポーツNo.1/日産 GT-R NISMO(2014年・66.5kgm/3600~5600rpm)
別企画「馬力王」に続き、トルク王の国産スポーツ部門もGT-R NISMOが戴冠。66.5kgmは圧倒的な数字で、このマシンをドライブすると、加速時に後ろから蹴飛ばされるような感覚を味わえる。
■国産SUV No.1/トヨタ ランドクルーザー(2009年・46.9kgm/3400rpm)
悪路走行も考慮されるSUVでは、馬力と同様にトルクも重要。ここではSUV馬力王で2位だったランドクルーザーが1位になった。元々トルク重視の設計で納得の優勝。
■国産セダン No.1/レクサス GS F(2015年・54.0kgm/4800~5600rpm)
惜しくも絶版となったGS FはV8、5Lの2UR-GSEエンジンを搭載し、54.0kgmもの最大トルクを発生。NAとしては驚異的な数値で、同じエンジン搭載のIS Fの51.5kgmを上回る。
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