ガソリン逆噴射!!? シートが破れた!?? いま蘇る 中高年カーマニアたちの故障自慢 7選


■シートが破れて運転中に尻もち! 突然青空が見えました……(シトロエン2CV)

 シトロエンに乗って31年。2CV、BX、エグザンティア、C5。ずっとシトロエンを乗り継いでいるから、故障ネタには事欠かない。

 特にBXボビンは故障のデパートだったけれど、みなさんに一番喜んでもらえそうなネタというと……。

 私の2CVは、31年前に新車で購入したものだ。基本的に快調なのだが、買って7~8年くらいで、シートが怪しくなってきた。

 2CVのシートは骨組みに布を張り、それを多くのゴムで支えているだけという、きわめてシンプルな構造。そのゴムが何本か切れ始めていた。

 そして12年目あたり。それは突然やってきた。

 運転中、「ビリッ」という音とともに、一瞬で視界から道路が消え、青空だけになった。その瞬間、何が起きたのかわからなかった。

 シートが破れて、私は床に尻もちをついていたのだ! 無我夢中でハンドルにしがみつき、なんとかお尻を持ち上げつつブレーキを踏んでクルマを止め、事なきを得た。

これほどシートが薄いクルマは、世界中探しても2CV以外にありえない! ほとんどアウトドア用レジャーチェアレベル! 一旦、布が破れれば、床までお尻の落下をさえぎるものはない!

 以来、シートには気をつけるようになり、スペアの布とゴムは用意していた。しかし2年ほど前、少し油断していた時、それはやってきた。

 2CVに乗ってみたいという知人を隣に乗せ、「壊れませんか?」「そんなに壊れませんよ~」てな調子で、快調に走っていた時のこと。人生2度目のあの「ビリッ」という音が聞こえた!

 しかし今回は尻もちはつかず、途中で何か硬いものに当たって止まった。だから前も見えていたし、隣の知人にも異変を察知されずにすんだ。

 帰ってから確認すると、硬いものは、私がシートの下に気休めで置いた除湿剤だった。それのおかげで、今回、私のお尻は救われたのだった。

1949年から1990年まで生産された世界的名車。「こうもり傘に4つの車輪を付ける」というのが開発コンセプト。スゲエ!

(証人/馬弓良輔さん)

●故障驚愕度:100点…まさか運転中にシートが破れて、床に尻もちをつくとは! 普通のクルマの常識をはるか高高度で超える異次元のリスク。さすが2CVだ!

■お尻の下から温泉噴出? 水蒸気がモックモク(ダイハツデルタワイド)

 人と同じクルマはイヤだ、と考えるクルマ好きは少なくないと思いますが、ワタクシもご多分に漏れず、その一人であります。

 しかし、世界に数台しかないようなスーパーカーを買える立場ではないため、人と違うクルマを選ぶとなると、必然的に誰も見向きもしないような、ヘンテコ車に舵を切るしかありません。

 今回ご紹介するデルタワイドワゴンも、そんな理由でチョイスしたクルマでして、デルタと言えば誰もが、あのラリーウェポンであるランチアを思い浮かべるところ、実はダイハツ車だったという出オチのために購入したといっても過言ではありません。

 一部では「モテないほうのデルタ」とも言われております。

ランチアじゃないデルタこと、ダイハツデルタは1970年にトヨタダイナトラックのOEM車として誕生したモデル。1976年には初代タウンエースのOEM車としてワンボックスタイプのワゴンとバンが登場。ダイハツ初の3列シート乗用車だったため、当時はそれなりに売れたらしい

 そもそも購入した時からトラブルを抱えており、真っ直ぐ走っているのに、まるでドリフのコントの如くステアリングが遊びまくるという、かなり恐怖のクルマでした。

 お次はエンジンのオイル下がりが発生し、高い負荷をかけると、蒸気機関車のように、マフラーから白煙がもくもくと噴出するようになりました。

 本来であればエンジンを開けての修理となるところですが、残念ながらすでに修理に必要な部品の供給が途絶えており、添加剤を入れて、だましだまし乗っておりました。

 そんな満身創痍のデルタワイドながら、酷使を重ねた結果、最終的に冷却系にまで不具合が発生する羽目になりました。

 ある初夏の日、街中をウロウロしていると、普段はビクともしない水温計が、H方面に向かっているではありませんか。

 そういえばなんだか室内も暑く、湿度も上がっているような……?

 慌てて安全なところに停止させると、シートの下からシュー、ゴボゴボ! と大層な音とともに、温泉みたいに水蒸気が立ち込めてくるではありませんか!

 これは間違いなくラジエターのパンク。エンジンの上に運転席があるデルタワイドゆえ、高温の冷却水でお尻の穴を洗浄しながら、蒸しシューマイ(クーラント風味なので、あんまりおいしくなさそう)になるところでした。

(証人/小鮒康一(フナタン)さん)

●故障驚愕度:70点…キャブオーバー車がオーバーヒートすると、水蒸気が車内に噴出するとは灯台下暗し! これが温泉なら大喜び間違いナシなんだけど

次ページは : ■ホーンを鳴らした瞬間に全電源喪失、エンジン死亡!(マセラティ スパイダー・ザガート)