三木眞一郎ら人気声優たちがサーキットで大活躍!「VART」の活動をレポート!!

三木眞一郎ら人気声優たちがサーキットで大活躍!「VART」の活動をレポート!!

 人気声優で結成されたレーシングチーム「VART」(ヴォイスアクターズレーシングチーム、通称ヴァート)がシーズン2に突入! 秘密裏に実施された今季の集大成となる番組ロケの模様を同チームのドライビングインストクターを担当し、ベストカー本誌「スーパーカー劇場」でおなじみのオレ、武井寛史(プリウス武井)が密着レポートをお届けしよう!
文/武井寛史写真/中島仁菜

【画像ギャラリー】コロナニモ負ケズ! 声優レーシングチーム「VART」第2期の活動を見よ!!(12枚)画像ギャラリー

■声優業界でも名うてのクルマ好きたちが集結して2019年に第1期スタート!

 VARTは2019年11月2日(土)に結成記者会見が開催され、第1期がスタートした。そのメンバーは声優界きってのクルマ好きである三木眞一郎(『頭文字D』藤原拓海役など)と浪川大輔(『ルパン三世』石川五ェ門役など)、石川界人(『ハイキュー』影山飛雄役など)、畠中祐(『僕のヒーローアカデミア』上鳴電気役など)の4名に加え、チームを束ねるチーム監督兼ドライバーとして音響監督を生業としている三間雅文(『頭文字D』、『進撃の巨人』など)の5名。

クルマ好き(+α)な人気声優が集まり、結成された「VART」(ヴァート)。新型コロナによる影響を受けながらも耐久レースへの参戦などで経験を重ね、着実に成長してきた
クルマ好き(+α)な人気声優が集まり、結成された「VART」(ヴァート)。新型コロナによる影響を受けながらも耐久レースへの参戦などで経験を重ね、着実に成長してきた

 三間もまた業界では有名なクルマ好きで、三木や浪川とともにカートレーシングチーム「ロボットレーシング」で10年もの間、ツインリンクもてぎで開催されるKei耐を中心に参加してきた経験を持つ。

 巷では若者のクルマ離れが言われているが、20代の代表といえる石川はクルマ好きということでチームに参加。最年少(当時25歳)の畠中はクルマにはまったく興味がなく、運転免許も持っていなかったが”情熱“という謎の理由でメンバーに選出された。

 当初の目標はツインリンクもでぎの恒例イベント、JAF公認「エンジョイ耐久レース」への参戦だったが、世界的なコロナウイルス蔓延の影響で方向転換を余儀なくされた。第1期となった昨年のVARTは、メンバー各自のドライビングスキル向上を目指し,、切磋琢磨してきた。非公認ではあるが耐久レースにも2戦出場し、レーシングチームとして徐々に成長し続けている。

コロナ禍の第2期、新メンバーも加入により、ますます豪華な顔ぶれに!!

 そして今年、第2期を迎えたが、コロナ禍でさまざまな制限があるなか、VARTは停滞することなく新たな挑戦をスタートした。最も見逃せないトピックは新メンバーの加入だ。

 第1シーズンでゲスト出演し、準レギュラーとなった神谷浩史(『進撃の巨人』リヴァイ役など)が正規メンバーに昇格。さらに「熱血ドライビング合宿」(※VART~声優たちの新たな挑戦~第9・10話)のゲストで登場した関智一(『頭文字D』高橋啓介役など)。

 そして、さらに第1シーズンの番組ナレーション(第10話)を担当してくれた小野大輔(『新劇場版頭文字D』高橋涼介役など)が加入。声優ファンならずとも豪華なメンバーであることは理解できるはずだ。

今年第2期の活動をスタートするにあたり、新メンバーが大量加入! その結果、この白と黒のレーシングスーツとなった。その理由は?
今年第2期の活動をスタートするにあたり、新メンバーが大量加入! その結果、この白と黒のレーシングスーツとなった。その理由は?

 声優ドリームチームといえるメンバーで第1期の焼き直しではファンも納得しないということで、監督の三間が繰り出した秘策は「マニュアルとATの対決」。初期メンバーはVART専用マシンのTOYOTA86をドライブできるマニュアル(MT)の免許所有者。

AT全盛の世。レース界でもMTを撃破するため結成された「BLACK VART」 

 一方、新たに加入したメンバーがMT車を運転できるスキルを得るためにかなりの練習時間が必要だ。特に小野は2年前に免許を所得したばかりで畠中同様の初心者。しかもAT限定。

 現在、発売されているクルマのMT車は少なく、ある意味、クラッチ付きのクルマを運転するには特別なスキルと言ってもいい。あえて煩雑な操作が必要なMT免許を選択するのは稀で、教習所が所有する教習車はほぼATだという。

打倒 MT! 時代はレースでもAT だ! の意気込みで結成された「BLACK VART」。なぜかVARTチ-ム監督の三間氏もBLACKに染まる珍事態が発生!!
打倒 MT! 時代はレースでもAT だ! の意気込みで結成された「BLACK VART」。なぜかVARTチ-ム監督の三間氏もBLACKに染まる珍事態が発生!!

 ちなみにクローズドであればAT限定でもMTは運転できるが、かなりハードルは高い。昨今、いわゆる箱車(ツーリングカー)のレーシングカーもF1のように2ペダルで、パドルシフトでギア操作するマシンが主流だ。クラッチとミッションの技術的進化でATでも充分サーキット走行が楽しめる時代に突入している。

 そこで三間は関、神谷、小野とともにATチーム「BLACK VART」を結成。「打倒VART86! MTは時代遅れだ!」と宣戦布告。「あんた、VARTの監督だろ!」というVARTメンバーのツッコミをよそに三間はBlackへと染まった。

次ページは : ■両チームの戦績は2対2のイーブンの好勝負! 最終決戦で雌雄を決す!!

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