『MFゴースト』アニメ化記念 総額2億円 世界のスポーツカー8台が音声収録のためJARIテストコースに大集結!【VOL.1】

■日産GT-R NISMO/『MFゴースト』登場キャラクター・相葉瞬

JARIの名物、バンクを走る日産GT-R NISMO
JARIの名物、バンクを走る日産GT-R NISMO
NISMO専用チューニングによるVR38DETT型3.8L、V6ツインターボエンジンは600ps/66.5kgmを発生する
NISMO専用チューニングによるVR38DETT型3.8L、V6ツインターボエンジンは600ps/66.5kgmを発生する

 最初に音声収録したのは日産GT-R NISMO。『MFゴースト』では重要なキャラクター・相葉瞬(あいばしゅん)。ライバルであるカナタを陰ながらサポートする兄貴的存在の相葉が駆るのはNISSAN GT-R NISMOだ。日本車で唯一、スーパーカーと互角に戦えるのがこのGT-R NISMOといえる。

 相葉がドライブするのは2017年式の限定モデル。GT-R NISMO専用のVR38DETT型3.8L、V6ツインターボエンジンは、最高出力600ps/6800rpm、最大トルク66.5kgm/3600~5600rpmを生みだす。

 そのポテンシャルは高く、停止状態からのフル加速はバカっ速! 約10秒で200㎞/hまで達するポテンシャルはまさにスーパーカー。デュアルクラッチのトランスミッションの完成度も高くシフトアップではタイムラグはほぼ感じることはない。

 アクセル全開で走らせたGT-Rの印象は、230km/hを超えたあたりからは空気抵抗が増えて加速が鈍る。

 前面投影面積が大きいから空気の抵抗をもろに受けるが300km/hオーバーで走行するポテンシャルは持っている。高いスピード域で空力が破綻することはなくて安心してバンクに飛び込んでいけるのは凄い。

GT-R NISMOのコクピット。ステアリングは専用のアルカンターラ製。トランスミッションはGR6型デュアルクラッチ。もちろん室内にも音声収録の機器が取り付けられた
GT-R NISMOのコクピット。ステアリングは専用のアルカンターラ製。トランスミッションはGR6型デュアルクラッチ。もちろん室内にも音声収録の機器が取り付けられた
フロントシートは、専用RECARO製カーボンバックバケットシート
フロントシートは、専用RECARO製カーボンバックバケットシート

 ちなみにドライビングシートはバケットタイプでホールド感は抜群だが、MFG車両のなかではドライバーズシートからの目線が最も高いことも付け加えておこう。

 相葉が駆るGT-R NISMOのサスペンションはビルシュタイン製のダンパーが装着さていて当時、最新技術とされた「ダンプトロニック」が採用されている。

 これは路面状況に合わせ減数力を最適にコントロールする優れモノ。サスペンションのポテンシャルと専用タイヤの効果でしっかりと路面を捉えている感覚がドライバーにも伝わってくるから危なげなく攻められる。

 2017年モデルのGT-R NISMOは熟成の域に達しているので、ネガティブなところは改善されていて、完成度は高いが、落とし穴があるとすればブレーキだ。

 一般道では多少攻めた走りであればキャパシティは十分にある。パワーがあるぶんトップスピードに達するまでは速いが、その反面、コーナーの進入では早めにブレーキを開始しないと停まらない。

 MFGではタイヤがコントロールされているので、コーナーの進入で十分に車速を落とす必要もある。そのため作中でもブレーキングでライトウェイトの車両に並ばれるという屈辱を味わう結果になる。

 GT-R NISMOのスペックは申しぶんないが、実重量は1800㎏を超える。車両重量が重いというのはかなりのハンディキャップだ。

 4WDシステムでトラクションを得て路面を捉え加速するのがGT-Rの真骨頂だが、コントロールタイヤを履くMFGのレギュレーションにどう対峙するか相葉の才能が重要となる。

 本来、イケイケのドライビングの相葉は終盤までタイヤを温存できるかが勝敗のカギを握る。

GT-R NISMO登場シーン、『MFゴースト』12巻22話より
GT-R NISMO登場シーン、『MFゴースト』12巻22話より

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