レパートリー増殖なう!? EVの現行リーフ用ホイールがSUVのキックスに
日産の電気自動車として知られるリーフ。現在販売されているのは2代目モデルとなり、バッテリー性能が大きく向上。航続距離が伸びたほか、NISMOやAUTECHといった派生車種もリリースされるなど、日産のイメージを牽引する1台として活躍中だ。
そんなリーフの上級グレードに装着されている17インチアルミホイールが、2020年から日本で販売がスタートしたe-POWER専売のクロスオーバーSUVであるキックスに流用されている。
初代リーフに途中で追加された廉価モデルは、スチールホイールにキャップというスタイルになっていたが、このキャップはキックスの実質的な先代モデルであるジュークが装着していたものを使用しており、リーフと小型SUVの関係は2世代に渡って続いているということになる。
日産のコストダウンの象徴!? ホイールキャップの流用キングはこれ
もっとも多くの車種に流用されていると思われるのが、日産の15インチスチールホイールに装着されるホイールキャップ である。
初出しは恐らく2007年12月に行われた3代目セレナのマイナーチェンジ時。2010年に登場した4代目セレナにも継続採用されていたのだが、それだけにとどまらず2009年にはラフェスタの一部改良のタイミングで採用。さらに2010年9月にはセドリック営業車が全車15インチタイヤとなったタイミングで採用されている。
2012年6月には11年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたE26型のNV350キャラバンにも装着され、これは先日ガソリンエンジンモデルが「キャラバン」に名前を戻した現在でも使われている。さらに2012年12月に登場した3代目となるシルフィにも採用されてセダンからミニバン、ワンボックスカーまで幅広い車種に装着されたホイールキャップということになるのだ。
アルミホイールを他車種と共用する際は、ホール数やオフセットに制限が出てきてしまうが、ホイールキャップであればインチ数とフェイス部の飛び出し、そしてリムの形状さえ問題なければ車種を問わずに装着できるという点も多くの車種に流用されている要因と言える。
ぶっちゃけて言ってしまえば、ホイールの流用はコストの面が最も大きな理由であることは間違いないだろうが、いろいろな車種に装着しても違和感のないプレーンなデザインとなっているとも言えるわけで、皆さんも純正ホイールを流用する際の参考にしてみてはいかがだろうか。当然ながら、自動車メーカーは流用の事実を公表していないので、独自に調べる必要があるが、それもまた一興だ。
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