GR86&BRZは国産FRスポーツ最後の砦
今や貴重な存在となった国産のFRスポーツモデル。そのいずれもなかなかのハイプライスで、一般庶民にとってはおいそれと新車で買えるような代物ではないのが残念なところ。
しかし、そんな状況にあってTOYOTA GAZOO RacingのGR86とスバルのBRZは廉価モデルが300万円前後という車両本体価格も魅力のひとつとなる“FRスポーツ最後の砦”とも言うべきモデルだ。
2021年4月に世界初お披露目となったGR86&BRZ。先代モデルでは“低重心”“軽量”“コンパクト”という特徴を持つ水平対向エンジンを低い位置に搭載することで世界トップクラスの優れたハンドリング性能を実現したが、そのパフォーマンスは現行モデルでも健在。パッケージやサイズは先代モデルを継承しつつ、全高とヒップポイントを低く抑えてさらなる低重心化と回頭性の向上を図ることで、キビキビとした走りがいっそう追求されている。
また、先代モデルから約400ccの排気量アップとなる2.4リッター水平対向4気筒エンジンも吸排気性能の徹底した強化とフリクションの低減によってトルクを向上させただけでなく、鋭いレスポンス、高回転まで一気に吹け上がるフィーリング、力強い加速ももたらしている。
このように、スポーツ性能に特化したダイレクトかつ気持ちのいい走りは、若かりし頃にスポーツカーに熱中したオヤジを虜にすること間違いなし!
もはやライバルは不在!? 現代版ホットハッチのスイフトスポーツにZOKKON命!
2017年9月にデビューした現行のスイフトスポーツ。ノーズを前方にせり出すことで躍動感を表現したフロントビューや先代モデルから空気抵抗を約10%低減した一台は140psの最高出力を発生する1.4リッター直噴ターボエンジンがもたらす力強い走りと相まって、1980年代に隆盛を極めたホットハッチを彷彿させる希少なモデルとして抜群の存在感を発揮している。
特筆点も枚挙に暇がなく、基本性能の向上や軽量化に貢献するプラットフォーム“HEARTECT”、ギヤ比のクロスレシオ化とショートストローク化でダイレクトなシフトフィールが心地良い6MT、従来のATの概念を覆すスポーティな6AT、コーナリング時のロールを抑制しつつ不快な突き上げ感を解消したモンロー製ストラット&ショックアブソーバーなど装備も充実。
スポーティなエキゾーストサウンドにチューニングされた排気系をはじめ、吸気系、冷却系、懸架系などもスイフトスポーツ向けに専用設計されている。
このように誰もがスポーティな走りを体感できる数々の演出がなされていながら、車両本体価格は約200万円とリーズナブル……となれば、もはや文句もつけようがない。
最強の商用車=ハイエースバンはアウトドアもカスタムも普段使いもイケる万能選手
日本だけにとどまらず、アジア・中近東・オセアニア・アフリカ・中南米など世界各国で愛され続けているハイエース。1967年のデビュー以来、優れた耐久性や信頼性はもとより、広い室内空間や優れたユーティリティ性などが高く評価されている箱バンの代名詞的存在なだけに街中のそこかしこで目にすることも多い一台だ。
そんなハイエースの現行モデルである200系と呼ばれる4代目のデビューは2004年8月。間もなく18年を迎えようとしている超ロングセラーモデルは商用車としてはもちろんだが、チューニング&カスタムのベース車両として絶大な人気も獲得。最近では、空前のアウトドアブームの影響もあってレジャーユースとしても重宝されており、その評価は高まる一方だ。
また、“ハイエース=大柄なボディ”というイメージを持っている人も多いかもしれないが、実は標準ボディのサイズは全長4695mm、全幅1695mm、全高1980mmという5ナンバー枠内に収まっている。それだけに取り回し性も悪くはなく、普段使いの足としても十分に活躍してくれるのだ。一度乗ってしまったら最後、その使い勝手の良さと便利さに手放せなくなることは必至!?
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