ジェームズ・キャメロン監督の最新作は大ヒット作の続編!! 「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」がついに公開

ジェームズ・キャメロン監督の最新作は大ヒット作の続編!! 「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」がついに公開

 驚異の3D映像体験で全世界に衝撃を与えたジェームズ・キャメロン監督の大ヒット映画『アバター』。その続編が本日より公開される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』だ。その脅威の映像を堪能しよう!

文/渡辺麻紀
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■美しい3D映像体験ができる話題作がついに公開

本作の主人公、ジェイク・サリーの次男ロアク
本作の主人公、ジェイク・サリーの次男ロアク

 映画業界的に12月はかき入れ時。それぞれの映画会社の大作、ヒットするだろう人気作品がズラリと並ぶ。にもかかわらず、今年に限っては1本だけ。ジェームズ・キャメロンの『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のみだ。

 これは13年前の同じくキャメロンの作品『アバター』の続編。2009年に公開されたその1作目は、世界中で映画史を塗り替えるメガヒットを記録した。全世界で27憶ドル(現在のレートで3689憶円)、日本だけで156憶円の数字を挙げ、キャメロンの前作『タイタニック』(97)の記録を超えて、興行的に歴代ナンバーワンの座についた。

 ということは、大ヒットすることは確実で、ほかの映画は競合を避けたことになる。こうなると、もう一人勝ち⁉ もしかして再び映画史を塗り替える? アカデミー賞だってアリ!? さまざまな憶測が飛び交っている。

 では、『アバター』の続編はどんな映画なのかというと、キャメロンの「海」への愛情が詰まった作品になる。

 彼の言葉に「映画作りはパッション、ダイビングはオブセッション」とあるように、ダイビングや海はキャメロンにとって映画同様スペシャルな存在。そのふたつで構成されている本作はよりスペシャルになっていて、真っ青な海の美しさ と豊かさ、神秘性は圧巻。まずはそこに目が奪われてしまうほどだ。

 ただし、そういう美しさだけでは終わってないのが本作の大きな魅力。そこに人間を登場させることで、海やその生物がおかれている今の現実をリアルにあぶり出しているのだ。

■前作に続いてパンドラを舞台に繰り広げられる大冒険

本作の主人公、ジェイク家の家長ジェイク・サリーと長男ネテャム
本作の主人公、ジェイク家の家長ジェイク・サリーと長男ネテャム

 舞台は前作に引き続きパンドラという架空の星なのだが、そこで繰り広げられるドラマは私たちが実際に抱える問題を内包したもの。神々しいまでに美しい海に息を呑み、子どもたちと海の生物との優しい関係性に頬を緩めていると、そこに現実を突き付けてくる。

 そういう平和を絵に描いたような穏やかな風景を、人間たちが文字通り土足で踏みにじるのだ。前回の最後、一応、撤退して地球に戻ったはずだった彼らが、性懲りもなくパンドラに舞い戻り、今度は海を蹂躙するわけだ

 その蹂躙描写のひとつに捕鯨を連想させるエピソードがあり、これがまた観客をイヤな気分にさせる。ナヴィ族と手話で会話できるほどの知能をもった巨大な生物を、最新鋭の設備を施した捕鯨船(?)が全力疾走で追いかける。

 その生物にどんな価値があるかと言えば、わずか1リットルほどのキラキラ光る液体。これが長寿を約束してくれる液体で、そのわずかな量で8000万ドルの値打ちがあるという。これもまた、どこかで聞いたことのあるようなエピソード。かつて鯨油をもとめて捕鯨していた時代を思い出させる。

 1作目でも、人間が深遠で美しい森を破壊しつくすシーンに心を痛めた人は多いと思うが、私たちはまた、海で心を痛めなくてはいけない。今年の夏、世界中で起きた数々の異常気象を考えると、この映画をより真摯に受け止めなければいけないのではないかという気持ちになってしまうのだ。

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