■フリードオーナーに聞いた「いい部分」
ここで、フリードはなぜ売れたのか、核心の部分に迫るにはオーナーの意見が一番、ということで、ベストカー本誌馬場武治が現行フリードオーナーであることを思い出したので、聞いてみた。
■所有車:現行フリードマイナーチェンジ前モデル。2019年8月納車。G ホンダセンシング(ガソリン車。2WD)。2列目キャプテンシートの6人乗り
以下ベストカー本誌馬場の意見を紹介していこう。
初代(先代)をうまく進化させて、デザインがまとまっていて好き。飽きのこないデザインだと思う。
パッケージングの素晴らしさは、使っていて実感! 全長はそれほど長くなく、車幅も5ナンバーサイズなのに室内は広くゆったり乗れるし、運転できる。
ライバルのシエンタは2列目も3列目もシートがダイブダウンし、広大な空間ができる。それはそれで素晴らしいことだけど、フリードの3列目シートは3列目シートを跳ね上げればけっこうな荷物を積めるので負けてません。
というのも先日、家族でフリーマーケットに店を出したんですが、かなりのモノが積んだ状態で3人乗車もできた! このパッケージングは凄いと再認識した次第。
私の2代目フリードは6人乗りで「2列目キャプテンシート」が標準設定。シート中央に歩けるスペースがあるので、かなり便利。
例えば、車内にいながらにして1列目の助手席から3列目にも移動できる。もちろん、ドライバーが2列目、3列目の人と交代もできる。
5ナンバーサイズなので3列目にしっかり座れるのか、気になっている人が多いと思いますが、シートに厚みがあり、ひざの前も広く普通に座れる。
厚みを持たせるために跳ね上げ式にしているワケだけど、ここは自慢部分。現行シエンタの3列目シートはダイブダウンにするために薄いですよね~。
走りは、ターボではないけど、1.5LのNAでも充分走る。車線変更もクイックにスムーズにできる瞬発力、ありますよ!
使っていれば、初代のキャッチフレーズどおり、「ちょうどいい」を実感。狭い道でも扱いやすいし、狭い感じのスーパーの駐車場でもスムーズに止められる。だから、3年半乗っているけど、うちの嫁さんも、ガツンとぶつけたことや、こすったことは……なし!
■「悪い部分」はあるのか?
実燃費が意外と悪いかな。WLTCモード燃費は17.0km/Lですが、街中での通常走行で実燃費は、12.8km/Lほど。せこくエコモードで走ってこの数字は寂しい。……でも、高速道路では伸びて、最高で22 km/Lほどを出したことがあります。
ほかに悪いところを強いて挙げれば、Aピラーが太くて、意外と左右の端が見えない場合があることかなあ。例えば、交差点などを徐行で曲がる時、Aピラーに一瞬、歩行者が隠れて「ひやり」としたことが2、3回ある。
衝突安全性のためAピラーを太くせざるを得ないのかもしれないけど……ちょっとね~。で、よく見えるようにAピラーのところに三角窓を付けているけど、あまり効果を感じません。次期型では改良をぜひ!
また、ホンダの悪しき伝統かもしれませんが、1列目シートの乗り心地はいいけど2列目になると乗り心地は悪くなり、3列目はさらに悪くなる……残念!
見た目のデザイン的な話ですが、タイヤサイズ。現状、15インチだけど、ややしょぼい。16インチを前提にしたデザイン(タイヤハウス部分)にしてくれれば、もっと格好よかったかな~と思う。
プリウスが19インチを履く時代。ミニバンも、16~17インチで格好よく決めたいですね! 次期型、期待します。
現行シエンタもいいと思いますよ。馬場はあのデザインも嫌いではないです。でもフリードの普通さがいいんです。
全長4265×全幅1695mmでサイズもコンパクト。うちの嫁さんが一度もぶつけたことないということからわかるとおり、運転しやすくてほんとちょうどいいんですよ。
コメント
コメントの使い方