日本車のファミリーフェイスの完成度はどんなものなのか?

スバル/ヘキサゴングリル

 スバルのファミリーフェイスには、マツダ同様、それほど強烈な個性はない。共通するのは、今どき形もサイズも地味で常識的な六角形のグリル(ヘキサゴングリル)と、細部が微妙に変形したヘッドライトの組み合わせくらい。

 全体のデザインも、「適度にクールで質実剛健」というあたりで、デザインで売ろうという意図はあまり感じられない。

 各ブランドが他社との差別化に懸命ななか、こういった恬淡とした顔に、逆にすがすがしさを感じる面もある。

スバルは2003年からスプレッドウイングスグリルを共通採用していたが、現在は六角形グリルが共通アイコン。コの字型のポジションランプはBOXERのピストンを表現

清水草一の採点:68点

三菱/ダイナミックシールド

 三菱はダイナミックシールドを絶賛展開中。なかでもデリカD:5とeKクロスは、人間の違和感を激しく刺激する顔付きで、一度見たら忘れられない。

 現在はまだ否定する意見が多いが、ヒットしているファミリーフェイスは、登場当初はおおむねネガティブな反応が多かった。つまり、ダイナミックシールドは大きく化ける可能性があると見る。

 ただ、上記2台以外のダイナミックシールドは、下側の「X」を付け加えただけにも見え、それほどのインパクトはない。つまり、ファミリーフェイスとしての統一感はまだ弱い。

潔いまでの突き抜けた印象を与えるデリカD:5のエクステリア。いろいろな顔のクルマが存在するが、ここまで個性的かつ大胆なのも珍しく、ユーザーの評価に注目したい
エクリプスクロスはダイナミックシールドながらD:5やeKクロスほどの大胆さはなく、スッキリシャープなフロントマスクにまとめられている

清水草一の採点:74点

 残るスズキとダイハツには、いまのところファミリーフェイスと呼べるものはない。ダイハツの場合、全社的な商品構成や販売状況を考えると、今後も導入しないと思われるが、スズキは海外モデルを中心に、将来的にファミリーフェイスを導入するかもしれない。

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