スバル/ヘキサゴングリル
スバルのファミリーフェイスには、マツダ同様、それほど強烈な個性はない。共通するのは、今どき形もサイズも地味で常識的な六角形のグリル(ヘキサゴングリル)と、細部が微妙に変形したヘッドライトの組み合わせくらい。
全体のデザインも、「適度にクールで質実剛健」というあたりで、デザインで売ろうという意図はあまり感じられない。
各ブランドが他社との差別化に懸命ななか、こういった恬淡とした顔に、逆にすがすがしさを感じる面もある。
清水草一の採点:68点
三菱/ダイナミックシールド
三菱はダイナミックシールドを絶賛展開中。なかでもデリカD:5とeKクロスは、人間の違和感を激しく刺激する顔付きで、一度見たら忘れられない。
現在はまだ否定する意見が多いが、ヒットしているファミリーフェイスは、登場当初はおおむねネガティブな反応が多かった。つまり、ダイナミックシールドは大きく化ける可能性があると見る。
ただ、上記2台以外のダイナミックシールドは、下側の「X」を付け加えただけにも見え、それほどのインパクトはない。つまり、ファミリーフェイスとしての統一感はまだ弱い。
清水草一の採点:74点
残るスズキとダイハツには、いまのところファミリーフェイスと呼べるものはない。ダイハツの場合、全社的な商品構成や販売状況を考えると、今後も導入しないと思われるが、スズキは海外モデルを中心に、将来的にファミリーフェイスを導入するかもしれない。
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