■レア度は他のスーパーカーを凌駕する
オロチは2007年から2014年にかけて約7年間に渡って限定販売されたが、発表当時は400台を受注生産する予定としていた。実際には130台程度の販売にとどまったが、標準仕様のほかにも「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボモデル「エヴァンゲリオン オロチ(2014年11月)」をはじめ、「大蛇・零(2008年1月)」、「Gold Premium(2010年6月)」、「オロチ・リッケンバッカー(2009年12月)」などの特別仕様車を販売した。
2014年4月には保安基準や社外から調達する部品の供給などを理由に生産終了が発表され、「ファイナル オロチ」を5台限定で発表し、その歴史に幕を閉じた。
一台一台手作りで組み上げるクルマとあって、オロチの年間生産台数は100台と言われていた。生産だけでなく、安全性、環境対策などの厳しい法基準をクリアすることも決して大きくない乗用車メーカーにとって容易なことではなかったはずだ。
それでもオロチにはクラフトマンの技が随所に息づいており、それがオロチしか持ち得ない個性と機能美として表現され、オーナーに大いなる満足感を提供してくれる。
すでに生産終了から10年が経過するが、今もそのインパクトが色褪せることはない。本格スーパーカーとはベクトルの異なるスーパーカーとして、それを作り上げた光岡というメーカーととともに、後世に語り継がれるべきクルマと言っていい。
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