【N-BOX、フェアレディZ…】個性的なツートンはいつの時代もオシャレの最前線

初登場時は斬新だったが、今は見慣れた安定感

クロカンブームで大人気だった2代目パジェロに設定されていた3ウェイツートンはボディ色で移植部分をサンドイッチしているのが斬新だった

 このジャンルに属するのが、一世を風靡しながら残念ながら日本向けは間もなく生産が終了するパジェロの3ウェイツートンだ。

 2代目パジェロで登場した3ウェイツートンはサンドイッチ型という斬新発想でバリエーションもいくつかあり、パジェロの高級感を際立てていたのものだ。

 3代目モデルでは設定されなかったが、現行型となる4代目で復活。現在は(在庫があればというのが正解なのだろうが)上下のシルバーが中間のグレーを挟むというものが残っており、懐かしさとパジェロらしさを感じさせる。

ファイナルエディションではスターリングシルバーメタリック/アイガーグレーメタリックのみの設定で、販売比率は18%(2019年度累計)

ツートンカラーの人気はどんなもの?

 ルーフをボディカラーと違う色にする初代MINI発祥と思われる現代の定番ツートンカラーを採用する代表的なクルマ、トヨタC-HR、ホンダN-BOX、三菱eKクロス、ダイハツムーヴキャンバス、スズキハスラーの4車種について販売動向を探ってみた。

C-HRはカタログモデルとして8パターンのツートンカラーを設定するほか特別仕様車にも設定するなど積極的。一番人気は写真のブラック×ホワイトパールクリスタルシャインで販売比率は8%、ブラック×センシュアルレッドマイカが5%で続く。ツートンカラーの販売比率は合計で20%に届かず残念
N-BOXはカタログモデルとして標準、カスタムにそれぞれ3パターンのツートンカラーを設定。前年ながら人気カラーのベスト3にツートンは入っていないが、標準、カスタム合わせて販売比率は10%(2019年7月の販売データ)。ツートンがもっと売れてもいい1台だ。写真はカスタムのミラノレッド&ブラック
eKクロスはカタログモデルとして5パターンのツートンカラーを設定。一番人気は写真のナチュラルアイボリーメタリック×サンシャインオレンジメタリックで販売比率は10%。レッドメタリック×ブラックマイカ、サンドイエローメタリック×ホワイトソリッドが5%で続く。ツートンカラー全体の販売比率は35%とかなり健闘(2019年度累計)
ムーヴキャンバスはカタログモデルとして7パターンのツートンカラーを設定。そのほか特別仕様車にも設定するなどこだわりが強い。人気カラーは1位がハ゜ールホワイトⅢ×ナチュラルヘ゛ーシ゛ュマイカメタリック、2位がハ゜ールホワイトⅢ×ファインミントメタリック、3位がハ゜ールホワイトⅢ×スムースク゛レーマイカメタリックと続く(販売比率は非公開)
ハスラーはカタログモデルとしてシリーズで合計9パターンのツートンカラーを設定。そのほか特別仕様車もあるなどさすがは国産ツートンの代表選手だけある。ツートンで一番人気はフェニックスレッドパールブラックツートーンルーフでこれはハスラーシリーズ全体の2位。ツートンカラーの販売比率は約40%とかなり高い(2018年度販売データ)

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 このように日本車も複雑なツートンカラーが充実しつつある。ツートンカラーは生産に手間が掛かるのもあり、設定するのは大きな決断を必要とするだけに設定しているモデルには大きな拍手を送りたい。

 現状ではツートンの販売比率は高くない。同時にせっかく設定したツートンカラーがカタログ落ちしないように、ユーザーも積極的に選び、お金はかかるにせよ「お値段以上に気分が明るくなる潤いのあるカーライフ」が送れるはずだ。

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