本誌『ベストカー』にて、クルマにまつわる変わったもの、見慣れないものを取材する連載企画『これは珍なり(略して『これ珍』)』。数ある企画の中から、絶版となっているかつての名車たちに乗れる!? レンタカーの話題をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2013年5月10日号に掲載した記事の再録版となります。記事内容や紹介しているラインナップは本誌掲載時のものとなります。あらかじめご了承ください)
文:ベストカー編集部
■絶版となっているかつての名車たちに乗れる!!?
今となっては絶対に新車で買って乗ることはできないクルマがある。そう、すでに絶版となっているかつての名車たちだ。
もちろん、中古車で買うことは可能なワケだが、年式の古いモデルになればなるほどコンディションに不安も残るし、なにしろ肝心のタマがそもそも中古車市場にない。
そんなお嘆きの貴兄にオススメしたいのが、「おもしろレンタカー」(千葉県野田市)。
なんせAE86トレノやFD型RX-7、2代目インプレッサWRX STIなどといったマニアックな車種を取り揃えているのだ。
しかも全車種がMTモデルというこだわりぶりだ。さっそくこのレンタカー事業を運営している「はなぐるま」の齊藤隆文代表取締役に話を聞いてみることにした。
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非常にクルマ好きの琴線に触れるラインアップを展開しているのだが、そもそもどういうきっかけでこのレンタカー事業を始めることになったのか。
「2000年に中古車事業を始めてたのですが、ここ数年クルマ界の趨勢がどんどんコンパクトカーやハイブリッド車などのエコカー一辺倒になってきていましたよね。そんな風潮に対するアンチテーゼもありましたけど、『スポーツカーに、しかも3ペダルMT車を気軽に楽しめる』というコンセプトで2009年12月から始めました」(齊藤氏)
最初は初代と2代目インテグラタイプRなど3台の車種から始めたそうなのだが、現在では全11台のラインアップに拡大。このなかには現行車である86とロードスターの2台も含まれている。
「この2台はなかなかレンタカーとして出回っていない車種ですよね。でも、ディーラーでの試乗だとなかなか思う存分楽しめない。そこで、実際に新車を買う前にウチで試しに乗ってみたいというお客さんもいますよ」
ちなみにこの86については2011年の東京モーターショーの時点でオーダーを入れ、昨年4月13日にはすでに「わ」ナンバーをつけて入庫されていたというのだから恐れ入る。
同店で人気のあるレンタカーはどれなのか、それと中心になるユーザーの年齢層が気になるところだが。
「現行モデルの86も人気ですが、ロータリーエンジンを積んだ2台、FD型RX-7とRX-8も人気がありますね。特にFDのほうはお客さんの要望が多くてひっきりなしに予約が入っています。
このRX-7、なかなか探すのに手間取ったのですが、実はここだけの話、ノーマルで最もバランスのいいバサーストRの足回りをすべて新品にして取り付けているんです。
あえてお客さんには話していないんですけどね。ただ、わかる人にはわかってしまうかと。年齢層は30~40歳代のユーザーが中心ですね。やはり1980~1990年代の国産スポーツが華やかだった時代を知っている人たちが多いみたいですね。
同社が車種の選定以外にも相当なこだわりを持っているのがよくわかる。ちなみに齊藤氏のオススメがE39型BMW M5だそう。ハイパワーなV8を積んだ左ハンドルの6MT車なのでやや敷居は高いが、ぜひ体験してほしいとのこと。
期待してしまうのが次に導入されるクルマだが。
「次はランエボVIIIあたりを考えていますよ。本当は最後の4G63搭載モデルのランエボIXのほうがいいのでしょうが、中古車価格が高く、手頃な料金でお貸しすることができなくなってしまうので、そのあたりもこだわっています」
レンタル料金は車種によって違うが、6時間5400円~1万2800円で、申し込む際の条件は年齢23歳以上で普通免許取得後3年以上とのことだ。このくらいの金額で乗れるのなら一度は3ペダルMT車の楽しさを味わってみるのもいいかも。
(写真、内容、ラインナップはすべて本誌掲載時のものです。「おもしろレンタカー」は現在もスポーツカーオープンカー専門レンタカー店として首都圏中心に12店舗を展開中! 気になる人は尋ねてみては!?)
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