【シエンタ、スイフト、XV…】高齢者に楽しく安全で優しいクルマとは

SUV/スバルXV

価格は1.6Lモデルが213万8400~226万8000円。2Lモデルが250万5600~270万円。e-BOXER搭載のアドバンスが282万9600円。ボディサイズは全長4465×全幅1800×全高1550mm。1.6Lは115ps/15.1kgm、2Lは154ps/20.0kgm、2Lハイブリッドのe-BOXERが145ps/19.2kgm+13.6ps/6.6kgm
価格は1.6Lモデルが213万8400~226万8000円。2Lモデルが250万5600~270万円。e-BOXER搭載のアドバンスが282万9600円。ボディサイズは全長4465×全幅1800×全高1550mm。1.6Lは115ps/15.1kgm、2Lは154ps/20.0kgm、2Lハイブリッドのe-BOXERが145ps/19.2kgm+13.6ps/6.6kgm

 流行中のSUVのジャンルでは、XVがお薦めだ。最低地上高は200mmを確保するから、悪路のデコボコを乗り越えやすい。着座位置も適度に高まるため、乗降時の腰の移動量が少ない。体にあまり負担をかけず、スムーズに乗り降りできる。

 着座位置と併せて視線の高さもちょうどよく、後方を含めて視界も優れているから、混雑した街中や駐車場でも運転しやすい。

 安全装備では、アイサイトが歩行者や自転車も検知して緊急自動ブレーキを作動させる。アイサイトセイフティプラス(運転支援)をオプション装着すると、ドライバーの死角に入る後方の並走車両なども知らせてくれる。

 このようにXVは、高齢ドライバーをサポートする安全装備を充実させ、適度に高められた車高によって視界や乗降性も良い。

 その一方で外出を楽しくする外観のカッコ良さ、適度にスポーティな運転感覚も併せ持つ。高齢ドライバーのニーズをバランスよく満たしたSUVだと思う。

アイサイトをはじめとする安全装備満載のXV
アイサイトをはじめとする安全装備満載のXV

ミニバン/トヨタシエンタ

価格はハイブリッドが218万7000~253万2600円。1.5Lガソリン車が177万6600~217万2960円。ボディサイズは全長4260×全幅1695×全高1675mm。ハイブリッドは74ps/11.3kgmの1.5L、直4+61ps/17.2kgmのモーターを組み合わせる。1.5L、直4ガソリン車は<br>109ps/13.9kgm
価格はハイブリッドが218万7000~253万2600円。1.5Lガソリン車が177万6600~217万2960円。ボディサイズは全長4260×全幅1695×全高1675mm。ハイブリッドは74ps/11.3kgmの1.5L、直4+61ps/17.2kgmのモーターを組み合わせる。1.5L、直4ガソリン車は
109ps/13.9kgm

 自分の子供が孫と一緒に帰省した時、3世代でそろって出かけるため、ミニバンを購入する高齢者も多い。この時に推奨されるのがシエンタだ。

 もしそのような状況にない場合には7人乗り、6人乗りのほか、5人乗りも用意されているからそちらを選ぶこともできるのは嬉しい。

 コンパクトなミニバンだから、ミドルサイズのヴォクシー/ノア/エスクァイアなどに比べて運転しやすい。混雑した街中における扱いやすさは、コンパクトカーに近い。

3列7人乗り仕様。これだけコンパクトなサイズで7人乗れるのは心強い。3列シート車はほかに6人乗り仕様もラインアップ
3列7人乗り仕様。これだけコンパクトなサイズで7人乗れるのは心強い。3列シート車はほかに6人乗り仕様もラインアップ

 そしてシエンタは薄型燃料タンクの採用で床を低く抑えたから、乗降性が優れている。荷室の床も低く、荷物を積む時に高い位置まで持ち上げる必要もない。

 こういった使い勝手は、高齢ドライバーにも優しい。緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、歩行者を検知できるから安心できる。

 低床設計により、3列目シートが意外に快適なこともシエンタの特徴だ。床と座面の間隔が相応に確保されるから、乗員の膝が持ち上がりにくく、窮屈な着座姿勢にならない。

 3列の各シートが相応に快適なので、コンパクトミニバンでありながら、3世代のドライブにも適している。

3列5人乗り仕様。 2列目のシートを倒すとフラットで最大荷室長2065mmの大容量ラゲッジが現われ、26インチのマウンテンバイク2台の積載や車中泊が可能
3列5人乗り仕様。 2列目のシートを倒すとフラットで最大荷室長2065mmの大容量ラゲッジが現われ、26インチのマウンテンバイク2台の積載や車中泊が可能

コンパクトカー/スズキスイフト

価格はハイブリッドRSが178万9400円、RStが180万360円、RSが168万5880~169万200円。ハイブリッドSLが194万9400円、マイルドハイブリッドML が172万800円。XLが156万1680~156万6000円、XGリミテッドが145万6920~146万1240円。ボディサイズ:全長3840×全幅1695×全高1500mm(FF)。ハイブリッドSLは91ps/12.0kgmの1.2L、直4と、13.6kgm/3.1kgmの電気モーターを組み合わせる

 コンパクトカーは、2名乗車と割り切って考えたい。高齢のご夫婦の場合、普段は、ほとんど後席に乗せる機会がないと予想されるからだ。するとスイフトの推奨度が高まる。

 後席は狭めだが、全長が3840mmに収まり、最小回転半径も4.8mだから運転しやすい。

 軽量化に力を入れて開発され、車両重量は大半のグレードが900kg以下だから、走りも軽快で楽しい。緊急自動ブレーキが完備されて安心できる。

ハイブリッドSLのコクピット。質感は想像以上に高い
ハイブリッドSLのコクピット。質感は想像以上に高い

 そしてインパネ周辺など内装は丁寧に作り込み、質感はミドルサイズセダン並みに高い。前席は体をしっかりと支えるから、着座姿勢も乱れにくい。

 このようにスイフトは、機能と価格のバランスを見ると買い得だ。なおかつ安いクルマに乗っている印象を受けない。1.2Lエンジンをメインに搭載するコンパクトカーでありながら、ベテランドライバーが所有してもプライドを満足させられる。

 なおスイフトスポーツも注目のグレードだ。スイフトの素性が優れているため、最高出力が140psに達する1.4Lターボエンジンを搭載しても、動力性能を過剰に高めた印象は受けない。

 走行安定性が優れ、ドライバーのコントロール性も良好だ。上質なスポーツハッチに仕上げている。

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