佐藤琢磨選手ありがとう!! 3億9200万円のインディ500優勝トロフィーを日本で見る歓び

■アメリカ国外には門外不出!! 超貴重な体験を日本で味わおう

 前置きが長くなったが佐藤琢磨選手がインディ500で優勝し贈られた優勝トロフィー。

 実はこちら「ボルグワーナートロフィー」と呼ばれるもので、1936年に登場した歴史のあるもの。このトロフィーは勝者にプレゼントされるものではなく、普段はアメリカのインディアナポリス・モータースピードウェイに展示・保管されている。

 そう、つまり世界にひとつだけの超貴重な国宝級の逸品だが、今回史上初の海外遠征となった。

 このトロフィーの面白いところは歴代のインディ500の勝者の顔がレリーフとしてトロフィーについていること。佐藤琢磨選手は104番目の「勝者」としてこのトロフィーに登場した。

 このトロフィーは高さ165cm、そして重さは約50kgとかなり大型で、素材はシルバーでスターリングシルバーと呼ばれる銀の含有率が92.5%のもの。日本だと「シルバー925」という呼称が有名かもしれない。

このトロフィーの存在感たるやかなりもの。ぜひ国内にあるうちに目に焼き付けよう!!
このトロフィーの存在感たるやかなりもの。ぜひ国内にあるうちに目に焼き付けよう!!

 本当に野暮な疑問なのだが、このトロフィーに値段をつけるとどれくらいになるのか? 

 なんと親切なことに当日配布された資料に価格についての記述があった。1935年当時は1万ドルで製作されたとのことだが、現在では350万ドルの価値になるそうだ。

 ドルの円相場が現在112円。ざっくり換算すると3億9200万円となる。ワオ。もちろん歴史的な価値を考えれば「プライスレス」なのは当然のこと。

 佐藤琢磨選手は記者発表で「来年も自分の顔のとなりにまた自分の顔を置きたい。エリオ・カストロネベスがそうだったように、連覇をしたい」と頼もしいコメント。

 2018年シーズンは所属チームがアンドレッティ・オートスポートから、古巣となるレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに変わる。古巣でのインディ500連覇に向けても期待がかかる!!

 ちなみにこのトロフィーは東京・青山の「ホンダウェルカムプラザ青山」で12月8日(金)、9日(土)に展示される。世紀の瞬間をお見逃しなく!! 詳細はこちらから。

この横に2018年のウィナーとして琢磨選手のレリーフが載るのか期待だ
2017年の「顔」となった琢磨選手。「155.395MPH(=約250.08km/h)」はインディ500での平均速度だ

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