■「壊れない」を守り通した2021シーズン
誤解を恐れずに言えば、GT300仕様のBRZはトラブルに見舞われる印象が多い。予選はよかったのに、決勝でのトラブルで……幾度となくファンはガッカリしたことがあるはずだ。
しかし2021シーズンの新型BRZのデビューから、まるで自身にプレッシャーをかけ続けるように「チャンピオン」という言葉が関係者からはシーズン序盤から聞こえてきた。
その決意どおりに今シーズンはトラブルに見舞われることがほとんどなく、最終戦まで着実にポイントを積み重ね、シーズントップのまま最終戦を迎えた。
最終戦はポールポジションを獲得したBRZは決勝スタートから順調にトップを快走。後続とのリードを広げていたもののセーフティカーの導入などでそのマージンは消滅する。
さらにシリーズ2位につけていた56号車日産自動車大学校GT-Rは予選17番手と後方からのスタートだったにもかかわらず、藤波清斗の怒涛の追い上げで気が付けば8位前後までポジションアップ。ついにはピットイン後の順位は4位に61号車、5位に56号車という展開になった。
その後も2台のジリジリとしたレースの駆け引きは最後まで続いたが、61号車は残り2周で3位にまで順位を上げそのままフィニッシュ。ついに悲願となるシリーズチャンピオンを決めた。
この劇的な優勝はスバルファンならずとも、モータースポーツファンにとっていつまでも記憶に残るレースになるはず。スバルさん、せっかくだからBRZの「GT300チャンピオン記念車」作りませんか!?
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