絶版車サクシードをあえて選んだわけ?
ところでなぜプロボックスではなく、サクシードなのか? とチーム関係者に尋ねると「たまたま出物があったから」という。11万4000㎞も走ったクルマだが、エンジンやミッションの程度は上々だという。営業車だけに、このくらいの走行距離は、「へでもない」のだろう。
実はサクシードは2020年に生産終了していて、今はプロボックスのみのラインナップになっている。2002年の発売時こそ、サクシードはカルディナ・バン、プロボックスはカローラ・バンの位置づけで、サクシードのほうが上位モデルだった。
機能としても100mmほど全長が長く、最大積載量も450kgとプロボックスに比べ50㎏大きかったが、2014年のマイナーチェンジで両車の外観はプロボックスのボディに統一されたこともあって、バッジ違いの兄弟車となった。
そんな絶版車という悲運を背負ったモデルが、ラリーチャレンジの舞台で注目を浴び、新たな伝説を作るとしたら、楽しいじゃないか!!??
ひそかにファミリアバンでコソ練している清水氏
サクシードでラリーチャレンジに参戦することが決まってから、清水氏はサクシードやプロボックスの中古を探して回ったという。なかなか見つからず、1台あったのが、マツダのファミリアバン。ファミリアバンは現在プロボックスのOEM車両で、言うならばサクシードとも兄弟車。
清水氏は迷わず、ファミリアバンを手に入れ、時間があれば走っているという。「けっこう奥が深いクルマで、商用車だとバカにできませんよ」と話し、目標は?の問いには「本番では同じE-3クラスにヤリスのCVTで参戦する哀川翔さんに1本でいいからSSで勝ちたい!」という。
チーム内での熱き戦い、清水サクシードか? 哀川ヤリスか? ラリーチャレンジ渋川伊香保にぜひ注目しよう!
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