スバルはやっぱりラリーだぜ!! 今シーズンのアメリカンラリー初戦で現行WRXラリーカーがデビューウィン!

■2L水平対向ターボはピークパワーで324psをマーク!

砂塵を巻き上げて疾走するWRXラリーカー。やはりこのクルマにはラリーフィールドがよく似合う
砂塵を巻き上げて疾走するWRXラリーカー。やはりこのクルマにはラリーフィールドがよく似合う

 WRXラリーマシンは、カスタムビルドのターボチャージャー付きインタークーラー2L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、レギュレーションで義務づけられた33mmリストリクターなど、同クラスの要件を満たしている。

 エンジンスペックは最高出力324ps、最大トルク52.5kgmを発生する。6速クローズレシオトランスミッションは4輪すべてに動力を送り、スプリングとダンパーはR53サスペンション製で、VSCが設計したクロスメンバー、リンク、ハブと連携し、ヨコハマの15インチADVANA053グラベルラリータイヤが組み合わされる。

 シーム溶接されたボディシェルとT45スチールで構成されたFIA/USAC仕様のロールケージから始めて、ドライバーとコ・ドライバーの安全性に焦点を当てており、純正のWRX用ガスタンクは82Lのケブラー燃料電池に置き換えられている。

巨大なカーボンファイバーのリアウイングと迫力のフェンダー造形が特徴的なラリーカー
巨大なカーボンファイバーのリアウイングと迫力のフェンダー造形が特徴的なラリーカー

 また、カーボンファイバーワイドボディは、最新のARAエアロダイナミクスを念頭に置いて白紙から設計されたものだという。巨大なカーボンファイバーリアウイングと、クラシックなスバルラリーカーを彷彿とさせるカラーリングを備えているのが特徴。

 2023年のオジブワフォレストラリーでのまったく新しいスバルWRXラリーカーのパフォーマンスは、スバルモータースポーツUSAとバーモントスポーツカー、およびチームドライバーのセメヌクとウィリアムズが何カ月にもわたって構築し、計画とテストを行ったことを証明。

ドライバーとコ・ドライバーを含めた「♯180」チームの面々
ドライバーとコ・ドライバーを含めた「♯180」チームの面々

 ♯180チームは、2023年のARAカレンダーの最終イベント、10月13〜14日にミシガン州で開催される「レイクスペリオルパフォーマンスラリーで」、今回見せたようなパフォーマンスの再現を目指している。

 その後、セメネクとウィリアムズのふたりに次いで、エクストリームスポーツの伝説であるトラビスパストラナが操縦する2台目のマシンが加わり、2024年のARAシーズンの準備が始まるという。

【画像ギャラリー】アメリカンラリーでいきなりデビューtoウィンを果たした現行WRXラリーカー!(12枚)画像ギャラリー

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