フィット、ヤリスにはないスライドドアの2列5人乗り/3列7人乗りをラインナップ!
新型ノートのエクステリアは、現行モデルよりも大型化されたVモーショングリル、シャープなヘッドライトでイメージ刷新を図る。
新型に与えられる一番のセールスポイントはスライドドアの新規採用で、リアシートの乗降性の利便性を高めていること。
スライドドアの採用により、開口部が広くなるだけでなく、サイドシルの高さも低くすることができ、超高齢者社会の今、バリアフリーという点でも大きな魅力となるはずだ。
ただ、すべてのモデルが3列7人乗りになるというわけではなく、ルーミー&タンク&トールのような2列5人乗り仕様があって、3列7人乗りが加わるという、いわばキューブに対するキューブキュービックのような位置づけになるだろう。
ボディサイズは全長4150×全高1695×全高1500mmと予想。現行ノートが全長4100×全高1695×全高1520mmだから、基本的にサイズはほぼ同じと見ていいだろう。
ホイールベースも2600mmで同じだが、新型ではラゲッジの容量が拡大されるという。
パワーユニットは1.5L、NAのガソリン、1.6Lターボ、1.2Lのe-POWERを搭載するのが有力になっている。
ただ、このe-POWERは現行のノート、セレナに積んでいるパワーユニットではなく大幅に改良される。現行モデルでアイドリング音がうるさいと不評の1.2Lエンジンの静粛性が向上するという。
現行ノートe-POWERのJC08モード燃費は34.0~37.2km/Lとなっているが、リファインにより15%程度向上させた39.0~42.0km/Lの期待も持てる。
ただ、発電専用の1.2L、直3DOHC(HR12DE)のスペックは79ps/10.3kgmで、これに109ps/25.9kgmのモーターが組み合わされている現行モデルは加速性能、動力性能ともユーザーの満足度は高いので、スペック上は新型になっても大きく変更されることはない。
いっぽう、e-POWERに主役を奪われてしまったが、ガソリンモデルも従来どおりラインナップされ、e-POWER同様にエンジンのリファイン、CVTの刷新により魅力を高める。
プロパイロット自体は日々進化し、スカイラインにはプロパイロット2.0が搭載されているが、新型ノートにはコストの問題があり、搭載されない可能性が高い。
価格はe-POWERの進化、スライドドアの新規採用はあるが、ライバルに対する競争力を失わないためにも2列5人乗り車は、現行モデルからのほぼ据え置きとなるはずだ。
発売は2020年8月!
ライバルのフィット、ヤリスも新型になり、2020年2月中旬から本格販売をスタートさせるので、それ以降、ノートが両ライバルに大きく水をあけられるのは必至だろう。
したがって、日産は早く売りたい考えで2020年8月にフルモデルチェンジするはず。
日産は、5タイプも用意されるフィットや、新型TNGAボディで大躍進が期待されるヤリスに対抗するために、シエンタ、フリードもターゲットに見据えて、ノートに3列7人乗りのスライドドア車をラインナップさせる戦略に出た、というわけだ。
はたして3列スライドドアのノートが吉と出るか、凶と出るか? 今後の動向に目が離せない。
コメント
コメントの使い方