スバルの命運を握る新型WRXは2021年から登場!!!

新型WRX STIのデビューは2022年前半!

2019年12月23日の注文受付をもって生産が終了となったWRX STI。555台限定のEJ20ファイナルエディションは優先購入権の応募は2019年11月11日で締め切られ、最終的な応募総数は約1万3000件だった
2019年12月23日の注文受付をもって生産が終了となったWRX STI。555台限定のEJ20ファイナルエディションは優先購入権の応募は2019年11月11日で締め切られ、最終的な応募総数は約1万3000件だった
大きく張り出した前後フェンダーにより、全幅は1800㎜程度になる新型WRX STI(CGイラストはベストカーが製作したもの) 
大きく張り出した前後フェンダーにより、全幅は1800㎜程度になる新型WRX STI(CGイラストはベストカーが製作したもの) 
シャシーの強化も万全で、軽量鍛造アルミホイール、大径ブレーキローター、大型対向ピストンキャリパー、トランクリッドには大型リアスポイラーが装着される(CGイラストはベストカーが製作したもの)
シャシーの強化も万全で、軽量鍛造アルミホイール、大径ブレーキローター、大型対向ピストンキャリパー、トランクリッドには大型リアスポイラーが装着される(CGイラストはベストカーが製作したもの)

 STIのデビューは、S4の投入から1年半程度遅れて、2022年前半になるという。これは先に説明した開発工数の問題だけではなく、CO2排出量の総量規制(CAFE規制)との関連もあるのだという。

 つまり、燃費を大幅に引き下げるコンパクトカーや本格的ハイブリッドを持たない現在のスバル車ラインナップでは、到底規制をクリアできないのだという。

 WRX STIのような燃費には厳しいハイパフォーマンスモデルを販売するためには、スバル車全体での低燃費化が急務で、そのためにも電動化率を高めるなどが必要。

 海外向けクロストレックに加えてPHVの車種を増やしたり、トヨタとの共同開発が進むピュアEVの市販化などを見据え、2020年までの期間が必要だという関係者の声もある。 

 それでも、新型WRX STIはハイパフォーマンスと同時に燃費も大幅に改善されるという。

STIは最高出力400ps、最大トルク50㎏m程度か

FA24の排気量は2387㏄。S4では最高出力300ps前後となるが「馬力の数字にこだわるのではなく、トルク特性のバランスを重視したチューニング」という情報もあり、280〜290ps程度の可能性もある
FA24の排気量は2387㏄。S4では最高出力300ps前後となるが「馬力の数字にこだわるのではなく、トルク特性のバランスを重視したチューニング」という情報もあり、280〜290ps程度の可能性もある
STIはピストン、コンロッドの重量誤差を厳密に管理し、クランクシャフトのダイナミックバランスを高めることで高精度なフィーリングを味わえるという。最高出力は400ps程度、最大トルクは50㎏m程度になるか
STIはピストン、コンロッドの重量誤差を厳密に管理し、クランクシャフトのダイナミックバランスを高めることで高精度なフィーリングを味わえるという。最高出力は400ps程度、最大トルクは50㎏m程度になるか

 搭載されるエンジンはS4にも搭載されるFA24ターボだが、内容的には”別物”だという。

 最近のターボエンジンでは、同一ユニットで制御系のチューニングでパワー特性を大きく変化させ、何タイプものバリエーションを作ることが一般的。

 とはいえ、STIの名を冠する以上、ピークパワーだけを追い求めるのではなく、アクセルに対するレスポンスや吹け上がりのフィーリング、ピックアップ感など、ドライバーの感性に訴えかける部分を重視したチューニングを進めているという。

 現段階では確定的な情報ではないものの、これまでのEJ20型がそうであったように、STIモデルではピストン、コンロッドの重量差や、クランクシャフトのダイナミックバランスなど、部品誤差の管理レベルを高め、高精度なエンジンを組み上げるなど、徹底した差別化が検討されているという。

 狙うはメルセデスベンツA45 AMGの421ps/51.0kgmだが、STIもスペックの数値よりも、ドライバーが感じるフィーリングや、実際の速さを重視する方針にブレはないとのこと。

大型リアスポイラーやフェンダー形状などS4とボディ形状に大きな差異はないのは現行型同様。しかしエンジンフードのエアインテークの内側やフェンダー内部の構造など目に見えない部分での差異は大きい(CGイラストはベストカーが製作したもの)
大型リアスポイラーやフェンダー形状などS4とボディ形状に大きな差異はないのは現行型同様。しかしエンジンフードのエアインテークの内側やフェンダー内部の構造など目に見えない部分での差異は大きい(CGイラストはベストカーが製作したもの)
大型のリアスポイラーが装着される新型WRX STI(CGイラストはベストカーが製作したもの)
大型のリアスポイラーが装着される新型WRX STI(CGイラストはベストカーが製作したもの)

 エクステリアについては、これまでのスバル車は、コンセプトモデルから市販車になるとがっかりさせられたと言われることが多かったが、S4のエクステリアはヴィジヴパフォーマンスコンセプトをかなり忠実に再現できたというから期待したい。

 インテリアデザインについては、基本的に新型レヴォーグを踏襲するといい、縦画面の大型モニターが印象的だという。トランスミッションは、S4はCVT、STIは3ペダルの6速MTというのは、現行型同様だ。

 2021年中盤デビュー予定のWRX S4、そして、1年半程度遅れた2022年前半に登場予定の新型WRX STI。きっと我々が期待する以上のモデルとなって登場するはずだ。早くも待ち遠しい!

新型WRX STIが仮想敵に据えているメルセデスAMG  A45S  4MATIC
新型WRX STIが仮想敵に据えているメルセデスAMG A45S 4MATIC
A45S AMG 4MATICに搭載される2L、直4ターボエンジンは421ps/51.0kgmを発生。トランスミッションは8速AMGスピードシフトDCT
A45S AMG 4MATICに搭載される2L、直4ターボエンジンは421ps/51.0kgmを発生。トランスミッションは8速AMGスピードシフトDCT

【画像ギャラリー】電撃的に超進化した新型WRX STI/S4を写真でチェック!

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