新型WRX STIのデビューは2022年前半!
STIのデビューは、S4の投入から1年半程度遅れて、2022年前半になるという。これは先に説明した開発工数の問題だけではなく、CO2排出量の総量規制(CAFE規制)との関連もあるのだという。
つまり、燃費を大幅に引き下げるコンパクトカーや本格的ハイブリッドを持たない現在のスバル車ラインナップでは、到底規制をクリアできないのだという。
WRX STIのような燃費には厳しいハイパフォーマンスモデルを販売するためには、スバル車全体での低燃費化が急務で、そのためにも電動化率を高めるなどが必要。
海外向けクロストレックに加えてPHVの車種を増やしたり、トヨタとの共同開発が進むピュアEVの市販化などを見据え、2020年までの期間が必要だという関係者の声もある。
それでも、新型WRX STIはハイパフォーマンスと同時に燃費も大幅に改善されるという。
STIは最高出力400ps、最大トルク50㎏m程度か
搭載されるエンジンはS4にも搭載されるFA24ターボだが、内容的には”別物”だという。
最近のターボエンジンでは、同一ユニットで制御系のチューニングでパワー特性を大きく変化させ、何タイプものバリエーションを作ることが一般的。
とはいえ、STIの名を冠する以上、ピークパワーだけを追い求めるのではなく、アクセルに対するレスポンスや吹け上がりのフィーリング、ピックアップ感など、ドライバーの感性に訴えかける部分を重視したチューニングを進めているという。
現段階では確定的な情報ではないものの、これまでのEJ20型がそうであったように、STIモデルではピストン、コンロッドの重量差や、クランクシャフトのダイナミックバランスなど、部品誤差の管理レベルを高め、高精度なエンジンを組み上げるなど、徹底した差別化が検討されているという。
狙うはメルセデスベンツA45 AMGの421ps/51.0kgmだが、STIもスペックの数値よりも、ドライバーが感じるフィーリングや、実際の速さを重視する方針にブレはないとのこと。
エクステリアについては、これまでのスバル車は、コンセプトモデルから市販車になるとがっかりさせられたと言われることが多かったが、S4のエクステリアはヴィジヴパフォーマンスコンセプトをかなり忠実に再現できたというから期待したい。
インテリアデザインについては、基本的に新型レヴォーグを踏襲するといい、縦画面の大型モニターが印象的だという。トランスミッションは、S4はCVT、STIは3ペダルの6速MTというのは、現行型同様だ。
2021年中盤デビュー予定のWRX S4、そして、1年半程度遅れた2022年前半に登場予定の新型WRX STI。きっと我々が期待する以上のモデルとなって登場するはずだ。早くも待ち遠しい!
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