ランクル300 カローラクロス新車続々登場!? 2021年トヨタの戦略とは?


■上質なコンパクトハイブリッド車としてアクアが一新!

2021年中にモデルチェンジされる可能性が高い次期アクア(CGイラストはベストカーが制作したもの)

 軽自動車人気にストップを掛けるコンパクトカーとしては、次期「アクア」も注目される。2011年に現行アクアが登場した頃は、ハイブリッドが珍しい存在で、外観を見ればスグにわかる「ハイブリッド専用車」には一種のステイタスがあった。

 アクアは2013年から2015年に、軽自動車を含めた国内販売の総合1位になったが、今は順位が下がった。

 ヤリスハイブリッドを筆頭に、ヤリスクロス、シエンタ、C-HRなど、コンパクトなハイブリッドが増えたからだ。アクアの販売ランキング順位は、パッソなどと同等の中堅レベルになった。

 そうなるとアクアの使命は終わったと見ることもできるが、2021年には次期型にフルモデルチェンジする可能性が高い。アクアはコンパクトハイブリッドカーとして多くのユーザーに知られ、膨大に売れたから、次期型が登場すれば乗り替え需要も期待できるためだ。

 そしてヤリスハイブリッドは実用指向だから、内装の質感などが特に高いとはいえず、後席と荷室は狭い。そこでヤリスハイブリッドと基本機能を共通化しながら、質感や居住性を向上させた次期アクアを導入する。

 ボディは小さくしても、質感は下げたくない上級車種からのダウンサイジング需要、あるいはヤリスクロスのようなコンパクトSUVが好みに合わない個性的で上質な小型車を求めるユーザーに対応する。

 今はハイブリッドが珍しい存在ではないが、環境意識の向上で改めて注目されている面もある。そこでアクアをコンパクトハイブリッドのスペシャルティカーに位置付ける。将来的にはプラグインハイブリッドを用意する可能性もある。

■ヴォクシー/ノア/エスクァイアも年内フルモデルチェンジの可能性大!

販売チャンネルが統一され、今やトヨタの全店で販売されているヴォクシー/ノア/エスクァイア。エスクァイアを廃止するなど、モデル統合に踏み切る可能性も考えられる(CGイラストはベストカーが制作したもの)

 トヨタを含めて、各メーカーが悩んでいるのはミニバンの商品開発だ。SUVと違って国内市場が中心の商品だが、今は少子高齢化の影響で、ミニバン需要は先行きが不透明だ。

 そこでトヨタはエスティマ、アイシス、ウィッシュなどを廃止した。今ではヴォクシー/ノア/エスクァイアも設計が古くなっている。

 それでもこのミドルサイズ3車種は、ミニバンの主力商品で売れゆきも堅調だ。2020年にはヴォクシー:6万9517台、ノア:4万5434台、エスクァイア:2万6368台が登録され、合計すれば14万1319台に達した。

 国内販売1位になるライズ(前述のとおりヤリスとヤリスクロスを別々に算出するとライズが1位)の12万6038台を超える。1カ月平均で1万2000台近い売れゆきだから廃止するのは惜しい。

 そこでフルモデルチェンジを行うが、今はトヨタの全店で全車を売るため、取り扱い車種の区分に対応した姉妹車は必要ない。ルーミー&タンクがルーミーに統合されたように、合理的に考えれば1車種に絞られる。

 ただしヴォクシーとノアの売れゆきは今でも互角に近い。ヴォクシーは今では標準ボディを廃止してエアロパーツを装着したグレードのみを扱うが売れゆきは根強い。販売店でも「ヴォクシーとノアは売り分けができている」という。

 そうなると3ナンバーサイズのエアロ仕様はヴォクシー、5ナンバーサイズの標準ボディはノアという区分になる可能性もある。販売が低調なエスクァイアは廃止して、上質な内外装などの特徴はノアが継承する。

 プラットフォームは現行型で刷新されたので、新型も踏襲する。安全装備や運転支援機能の進化がフルモデルチェンジの注目点だ。ノーマルエンジンとハイブリッドシステムは、レクサスUXなどと同様、2Lエンジンを組み合わせたM20A型に刷新される可能性もある。

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