スタート価格は510万円! 1000万円級との噂あったGRはいくらに?
エントリーグレードの「GX」(ガソリン5名)は510万円となる。200系のエントリーモデルと比較して27万3200円高くなった。
AX(ガソリン7名)は550万円、VX(ガソリン7名)は630万円だ。新旧「AX」同士を比較すると25万3000円高くなり、「AX‘Gセレクション‘」と比べ「VX」は32万400円高い。
最上級グレード「ZX」は、ガソリンモデルが730万円、ディーゼルモデルが760万円となる。200系「ZX」と比べ、新型の「ZX」ガソリン車は32万6000円の価格上昇だ。
また、ガソリンモデルとディーゼルモデルの価格差は30万円となる。単純に比較はできないが、ランクルプラドのガソリンとディーゼルの価格差は約67万円だった。
新型ランクルではガソリンとディーゼルの価格差は縮まり、上位グレードでは、積極的にディーゼルエンジンを選ぶユーザーが増えるだろう。
そして、最後に新設定の「GR SPORT」。気になる価格はガソリンモデルで770万円、ディーゼルは800万円だ。一時は1000万円を超えるかと噂されていたが、大台には乗らなかった。それでもGR SPORTは、ランクル史上最高の車両本体価格となる。
筆者も含め、大方の予想を良い意味で裏切る価格設定は、「GR SPORT」をより身近にしたい、トヨタの思いが隠れているようにも見える。
新型ランドクルーザー グレード別価格一覧(筆者調べ)
GR SPORT/ガソリン:770万円、ディーゼル:800万円
ZX/ガソリン:730万円、ディーゼル760万円
VX/630万円
AX/550万円
GX/510万円
エンジンスペックも判明! 日本正式発表は8月予定
新型ランクルに対する、販売店の動きを見ていきたい。
車両本体価格の情報はすでに販売店の本部に到着済みだ。数日遅れてオプション関係のデータベースも到着するだろう。車両・MOP・DOPのデータが集まり次第、商談用端末にデータを反映し、各営業スタッフが見積り(商談メモ)を作成できるようになる。
営業スタッフの端末へデータが反映するのは、本部のデータ取得から約1週間後だ。本格的な事前受注活動は7月のはじめから、随時スタートしていくのではないかと、筆者は考える。
また、現在販売店端末には、スタッフマニュアルが配信済みだ。新型ランクルのディテールや新装備などは、スタッフマニュアルで確認できる。写真撮影や、紙媒体でデータを持ち帰ることはできないが、新型ランクルの姿は、営業スタッフの説明を聞きながら、目に焼き付けることができるだろう。
また、新たにパワートレインの詳細情報が判明したので、お伝えする。ガソリンエンジンは3.5LのV6ツインターボで、型式はV35A-FTSだ。
新型ガソリンエンジンは、現行型を超える最高出力305kW[415PS](現行234kW[318PS])、最大トルク650Nm[66.3kgfm](現行460Nm[46.9kgfm])を発生する。
ディーゼルエンジンは3.3LのV6ツインターボで、エンジン型式はF33A-FTVだ。最高出力は227kW[309PS]、最大トルクは700Nm[71.4kgfm]を発生する。トルクの太いディーゼルエンジンは、オフロード性能を高めた「GR SPORT」と相性が良さそうだ。
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14年にわたる200系の活躍に別れを告げ、間もなく次世代の300系ランドクルーザーが走り出す。価格も明らかになり、予約販売活動がいよいよ本格化していくだろう。様々な変更点を見ていけば、価格上昇しているとはいえ、コストパフォーマンスが充分に高いクルマであることは間違いない。
新型ランクルの日本正式発表は、8月上旬を予定している。陸の王者が新たな装いで走り出すまで、あと少し。期待に胸躍らせながら、王者の君臨を待ちたい。
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