■ダイハツは軽自動車の電動化をどうするのか?
ダイハツが軽自動車の電動化で苦慮しています。
スズキ、日産、三菱自動車は比較的低コストで対応できるマイルドハイブリッドを実用化しています。
しかしダイハツは、「マイルドハイブリッドは他社が先行しているので追随になるため採用しない。軽自動車にもEV走行可能なストロングハイブリッドで対応していく」と基本方針を明らかにし、開発を進めています。
しかしマイルドハイブリッドが約20万円のコストアップですむのに対して、ストロングハイブリッドのコストアップは2モーターで約50万円、1モーターでも約40万円となるとの試算もあるほどで、このコストアップがかなり深刻なレベルにあることがわかるハズです。
両側スライドドア車のタントやウェイクであれば、比較的高額な車両だから、対応しやすいですが、ミライースやムーヴなど安いモデルだと、高額になれば売れゆき悪化に直結しかねません。
今後の軽自動車戦略はダイハツにとって大きな難題が待ち受けていることになりそうです。
■日産、次期型セレナは2022年9月登場が有力
日産は次期型セレナの開発を2022年9月頃の投入を目途に進めている模様です。現行モデルの登場が2016年8月24日であることから、6年ぶりの世代交代となります。
次期型はキープコンセプトですが、新開発のプラットフォーム、室内の居住空間の拡大、安全&便利装備の充実、大幅に改良したe-POWERの搭載による走り&燃費向上などによって商品力を最大限に高めるのは確実です。
e-POWERは発電に使用するエンジンを従来の1.2Lから1.5Lに拡大し、満タン時の最大走行距離を大幅に延長します。2Lマイルドハイブリッド車も同時に設定することで、幅広いユーザー層のニーズにも対応させるもようです。
2022年は春にトヨタがノア/ヴォクシー、ホンダがステップワゴンと相次いでライバル車を投入する方向で開発を進めており、初めて同年での新型車投入が実現し、かつてない規模でのシェア争いが激化するのは必至の情勢です。
■ホンダ、2022年中盤にもインサイトをシビックに統合か?
ホンダは2022年中盤にも新型シビックにハイブリッド車を設定して発売しますが、この際インサイトを統合し、こちらを廃止する見込みです。現行インサイトは先代シビックのプラットフォーム&基本コンポーネントを使っており、1.5Lのハイブリッド専用モデルに仕立てています。
シビックにハイブリッド車を設定すれば、車格が被るインサイトは必要がなくなるので、シビックに統合するかたちでモデル廃止するものと思われます。
ただインサイトのハイブリッドは1.5Lですが、シビックは走りを重視したスポーティなコンセプトであることから、ステップワゴンに搭載されているものと同じ2Lのハイブリッドユニットが採用される可能性もあります。
■ホンダ、次期型シャトルはどうなるのか?
ホンダは2022年中盤にもコンパクトステーションワゴンのシャトルの世代交代を図る方向で開発を進めていると言われています。
この場合、従来のステーションワゴンのコンセプトを継承するか、SUV寄りのクロスオーバーカーに仕立てて路線変更するか、ホンダがどちらを選ぶか注目されます。
ワゴンを継続すれば、ワゴンの現状を考えると、月販1000台前後の小さいマーケットから脱却はできません。しかしながらSUV的な仕立てに路線変更するのであれば、月販5000台規模の大型マーケットにも期待できます。
パワーユニットは1LのガソリンNAや同ターボの搭載が見込まれます。従来のような1.5Lハイブリッドや同ガソリンNAだと、ヴェゼルとの競合で販売を伸ばせないとの読みもあり、対抗モデルはライズやロッキーになる可能性が高そうです。
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