■「セダンからのリフトアップ」「HEVのみ」という通達が示す新型クラウン像
販売開始時期は未定であるが、新型クラウンのおおよその姿は見えてきた。
販売店筋からの情報をまとめると次の通りとなる。クラウンはマイナーチェンジではなくフルモデルチェンジを行う。現行セダンのボディラインは残しつつもリフトアップが行われ、車高も高くSUVに近い見た目となる模様だ。パワートレインはハイブリッドを基軸にし、駆動方式は全てAWDを採用する。
何度かその存在を否定されてきたが、クラウンのSUV化が現実となるようだ。セダンとして、半世紀以上続いてきたクラウンが、新たな形で挑戦を続けていく。
リフトアップがどの程度の規模になるのか、またボディラインは現行のシックスライトキャビンを継承するのかなどの、詳細は今後判明していくだろう。
アウディQ3スポーツバックのような2.5BOX的な見た目になるのか、それともメルセデスGLEクーペのような3BOXに近いスタイルを残したまま、車高だけを若干高めに設定するのか。どういった方向性になるのかは、続報を待ちたい。
■新型クラウンと並行でアル/ヴェルなどの改良も進める
クラウンの他にも、4月末日までに現行型オーダーを終了する車種はある。
まずは、ハイエース。既にワゴンとTECSは現行型オーダーを終了しており、残りのバンも2月28日が最終オーダー日となる模様だ。今回の改良は、法規対応とフロントフォグランプのLED化、インテリジェントクリアランスソナーの標準仕様などを含めた一部改良となる。新型のオーダー開始は3月23日(4月1日より生産開始)となる。改良の正式発表は4月13日だ。
さらにアルファード・ヴェルファイアにも一部改良が加えられる。内容は特別仕様車のシート表皮改良、メーターリング加飾、ブラインドスポットモニターとリアクロストラフィックアラートの標準化を含めた商品改良と、同時に法規対応を行う。
現行型の最終オーダーは4月4日(既にアルファードのエグゼクティブラウンジ、ヴェルファイアはオーダー終了済)となっており、新型は4月中旬にオーダー開始(5月9日から生産開始)で、4月27日の発表となる模様だ。
オーダーストップを境に、長期化する新車納期の整理を行いたいメーカーサイド。販売店もいたずらに受注残を増やすことは得策ではない。新型の価格配信なども遅れている中、3月・4月は売りの活動が限定的になっていくだろう。
クラウンを含めて、新型モデルの登場時期が未定となっているクルマが多く、今後も情報は突然やってきて、販売店は至急の対応を迫られることが予想される。
トヨタの看板車種であるクラウンの大きな変化が起こった。それだけに、今回のフルモデルチェンジは、慎重かつ丁寧に進んでいく可能性も高い。オーナーへの周知に時間をかけ、長めの事前受注期間を取りながら、夏から秋の発表というケースもあり得ると筆者は考える。
クラウンセダンの終焉に一抹の寂しさがあるが、新たなクラウンの姿に期待をしたい。今後も、新型クラウンに関する続報があれば、随時お伝えしていく。
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