三菱の新車攻勢に期待高まる!! SUV尽くしで市場を席捲!?

 今年から2年後の2021年にかけて、三菱自動車が新車攻勢を仕掛ける。

 三菱の新車といえば、昨年はエクリプスクロス1台、その前は4年ほど新モデルを出していなかっただけに、いったん「出せるサイクル」に入ると新モデルが連発することになる。しかも世界的なブームとなっているSUVカテゴリーは、本来三菱の十八番。昨今進んできた電動化のブームも三菱はそのパイオニアの一角。

 日本市場では長く苦戦を強いられていたが、そのあいだ海外市場で力を蓄え、そのリソースを新車開発につぎ込んでおり、そうした成果がここ1~2年で「形」になる。三菱の新車攻勢が始まるのだ。

 以下、ベストカーが掴んだ三菱の新型車スケジュールをお届けしたい。

■三菱新型RVRとe-EVOLUTIONの特選写真はこちら

文:ベストカー編集部
『ベストカー 2019年4月10日号』「2021年までにくる! 三菱注目のモデルたち」より

■eKクロス 新発売 2019年3月発売

日産の先進安全装備「プロパイロット」が搭載されたことで、安全性能も大幅に向上している

 三菱自動車は、3月28日に新型「eK」シリーズを発表した。エクリプスクロス以来1年ぶりの新型車となり、月販目標台数は4000台。特に注目は新設定の『eKクロス』で、以下いずれも2WD仕様でM(141万4800円)、G(155万5200円)、ターボハイブリッド仕様のT(163万6200円)と3グレードを用意。

 日産とのアライアンス効果により、評判の高いプロパイロットの三菱版を用意。高い安全技術と快適装備、個性的なデザインと豊富なカラーバリエーションを持つ。

 この「eKクロス」は三菱オリジナルの仕様で、姉妹車である日産デイズにはこうしたSUV風グレードは用意されないところもポイントが高い。

■エクリプスクロス ディーゼル仕様追加 2019年5月中旬

アドブルーで排出ガスを浄化する尿素SCRシステム採用

 新型デリカD:5に搭載して好評を博している、新開発の2.2Lディーゼルターボと8速ATを搭載したエクリプスクロスが、今年5月中旬にデビューする予定だ。

 最高出力は145psながら、2000rpmという低回転から最大トルク38.7kgmを発生するディーゼルエンジンはとてもパワフル。車重1960kgのデリカD:5でそう感じるのだから、FFでは1460kgと500kg以上軽いエクリプスクロスが搭載したら、どうなるか想像しただけでワクワクするだろう。

 JC08モード燃費のほうは、車重が重いデリカD:5で13.6km/Lということを考えれば、エクリプスクロスではガソリンモデルの15.0km/Lを上回る数値になるかもしれない。価格はガソリンモデルよりも高くなるが、このパワートレーンの付加価値を考えれば、妥当なものと感じられる程度に収まるのではと思われる。

■RVR ビッグマイチェン 2019年8月中旬

世界90カ国で発売される三菱自慢の世界戦略車RVRが大幅刷新

 ジュネーブショー2019で、今年8月中旬にビッグマイナーチェンジを予定している、『RVR』が世界で初めて公開された。

 デリカD:5やeKクロスに採用されている、進化したダイナミックシールドを採用。フロントバンパー下部のデザインはアウトランダーと似ているが、より凝った造形のスキッドプレートを採用し、タフさを強調したものへと生まれ変わっている。

 安全装備では、LEDヘッドライトとLEDテールライトを標準搭載。さらに衝突被害軽減ブレーキは、最新の「e-Assist」に変更されることで、安全性が大幅に向上する。

 パワートレーンは、欧州向けに2L直4ガソリンエンジンと5速MTを組み合わせたものを新たに設定するようだが、国内向けは現行型の1.8L直4ガソリンエンジンとCVTをキャリーオーバーすると思われる。

■新型SUV(EV) 新発売 2020年夏

アウトランダーPHEVのバッテリー落下事故などの影響で、開発に遅れが発生していたが、ようやくデビューを迎えそうだ

 三菱自動車が「三菱単独で開発・生産するモデルはエクリプスクロスが最後」と公言していたが、三菱自動車と日産が共同で開発を進めている、電動化を前提とした新開発プラットフォームを採用した、新型EVの開発が進んでいるとの情報が入ってきた。

 i-MiEV以来となる新型EVは、三菱自慢の4WD技術を採用しており、アウトランダーがマイナーチェンジで採用した82kWクラスの駆動モーターを前後に配したツインモーター4WDとなるようだ。航続距離は従来の2倍容量バッテリーと組み合わせることで、400km近くを実現しそう。

 ボディサイズは、ほかのモデルとの差別化を図るため、コンパクトクラスとして仕立てるとの情報がある。アウトランダーよりも一回り小さくなり、取りまわしもよりよくなる。

■次期アウトランダー フルモデルチェンジ 2020年秋

現行型よりも駆動用バッテリーが強化され、さらにEV走行での航続距離が伸びそうだ

 ジュネーブショー2019で、三菱自動車がお披露目した『ミツビシ・エンゲルベルク・ツアラー』だが、これが次期型アウトランダーPHEVのデザインを示唆しているようだ。

 現行型よりもスクエア気味になったボディデザインに、進化したダイナミックシールドを採用したフロントフェイスは、より精悍に変化。新型デリカD:5のように、上部がポジションランプ、その下部が縦型LEDヘッドライトになる可能性がある。

 プラットフォームは、日産の次期型エクストレイルと共用化しているが、パワートレーンはコストなどを考慮し、現行型と同じくツインモーター4WD×S-AWCを採用すると予想される。ただし、並行して開発を進めているeエボリューションの技術が取り入れられることで、より緻密な制御になりそうだ。

■e-EVOLUTION(仮名) 新発売 2021年

コンセプトモデルでは、車載AIによるドライバーアシストを提案しており、コネクテッド技術の採用は確実だ

 2017年の東京モーターショーで初めて公開された、『e-EVOLUTION』の市販モデル開発が着実に進んでいるようだ。

 現行アウトランダーPHEVで採用するツインモーター4WDからさらに進化した三菱自動車が考える4WDシステムの最終形、トリプルモーター(前1基+後2基)4WDを採用。大容量駆動用リチウムイオンバッテリーを車両中央のフロア下に配置することで、低重心化を図っている。

 車両全体で電動化が進んでおり、ブレーキキャリパーも電動化。さらに左右輪間トルクベクタリングには開発中のデュアルモーターAYC+ブレーキAYCを採用することで、クルマの慣性重量を低減して軽やかで運転しやすい動きを実現するという。その性能は、ランエボをも凌ぐと考えられる。

 コンセプトモデルではEVとなっていたが、欧州などへの輸出を前提としたモデルであることと、航続距離を確保するためPHEVとなることが有力だ。

 エクステリアは、ダイナミックシールドを採用しながらも、空力性能を追求した造形に。市販化に向けてさらに煮詰められることになるが、近年のSUVデザインのトレンドであるクーペルックになると予想される。

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