■次期型もBMWとの協業が鍵を握る
そのあたりの推測はともかくとして、エンジン車も加わることになった次期スープラはどんなクルマになるのか? そこが最大の興味となる。
まず、次期モデルもBMWとの共同開発車となるのかだが、相当な確率でこれは維持される。基本設計はBMWが行い、共通のプラットフォームでボディデザインと足回りのセッティングを両社が別々に行う。現行型のGRスープラ、BMW Z4で使われたこの手法を続ける可能性が高い。
BMWはBEV専用車にこだわるトヨタと異なり、同一車種でBEVとエンジン車の両方を設定することが多いメーカーだ。慣れていると言ってもよく、次期スープラのマルチパワーユニット戦略とも合致する。
2025年までに200万台のBEVを販売し、2030年までに新型車の50%以上をBEVとする目標を掲げているBMWだが、逆にいえば、2030年でも半分近くがエンジン車という現実的な戦略を描いているということ。この点ではトヨタと方向性は同じで、新しいエンジンの開発も進めているとの報道もある。
次期スープラがBEV専用車になるという情報が入った時には、トヨタ単独開発もあり得ると見ていたベストカーだが、エンジン車との併売となるとBMWとの協業が現実的。次期モデルもBMWが開発を主導することになるだろう。
エンジンは現行型の直6、3Lターボの進化版になりそうだ。直6、FRはスープラの伝統であり、そこは守らなければならない存在価値のひとつだからだ。ただし、今の時代に純エンジン車は考えにくく、HEVもしくはPHEVとなる可能性が高い。
■こんなのもアリ!? 新たな協業の可能性
もうひとつ、大胆な別の見方もある。それはBMWがBEVを作り、トヨタがHEVもしくはPHEVを作るという新たな協業だ。
背の低いスポーツカーではBEVとエンジン車を両立させるのは難しく、別々に作り、互いにOEM供給するというやり方。これはある現役エンジニア氏が推測する手法だが、何があってもおかしくない時代だけに、それも可能性のひとつとして視野に入れておきたい。
現時点では不明な点も多いが、次期スープラにエンジン車が生き残ったのは事実で登場は2025〜2026年とのこと。新たな情報を探り、またご報告いたします!
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