■4車種それぞれ個性豊か
デリカミニは、eKクロススペースの改良版で、半円形のヘッドランプを備えるなどフロントマスクを大幅に変えた。4WDに特徴があり、最低地上高を160mmまで高めた。悪路のデコボコを乗り越えやすく、乗り心地とのバランスも良い。走りについてもSUVらしさを強めたことがデリカミニの特徴だ。
以上のようにスーパーハイトワゴンのSUVモデルは個性が豊かだ。N-BOXジョイは大容量の室内と、自転車などの大きな荷物を積みやすい荷室、ドライバーの操作に忠実に反応する運転感覚が特徴だ。
スペーシアギアは、マルチユースフラップをはじめとするユニークな快適装備と、豊富な収納設備などの付加価値に力を入れた。タントファンクロスは、左側のワイドに開くスライドドアが特徴で、優れた乗降性が持ち味だ。デリカミニは4WDの悪路走破力など、SUVの機能に重点を置く。
価格にも触れておきたい。ノーマルガソリンエンジンを搭載した2WD同士を比べると、N-BOXジョイは180万円前後と予想される。
スペーシアギアは販売店では既に前述の195万2500円と公表されている。タントファンクロスは168万8500円と安いが、オプションも多く、運転支援機能を備えたスマートクルーズパック(5万5000円)を加えると174万3500円になる。デリカミニは2WD・Gが183万7000円だ。
タントファンクロスは、オプション装備を加えても、ミラクルオープンドアなどの採用を考えると割安だ。逆にスペーシアギアは高価だが、その分だけ装備も充実する。N-BOXジョイが登場したら、機能と装備のバランスを見極めて、購入の判断をしたい。
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