運賃が上がらなきゃ賃金も上がらない!? トラックドライバーが給料に物申す!!

■「免停」「地域格差」「中抜き」……だけど好きな仕事はがんばる!/ひろし

 「長距離トラック運転手は給料いいでしょう!?」とよく聞かれます。確かに毎日家に帰れる仕事に比べたら良いですね。……だって働いてる時間が違いますもん! 家の布団でゆっくり眠れるのは週1日~2日程度で、丸々の休みはよくて月に1日~2日くらい。

 赤裸々にリアルな給料を告白したら、総額40万~45万円。引かれものをして、手取り30万~35万円くらいは貰ってます。その金額が高いのか安いのか? 拘束されている時間で時給換算してみたら、切ない金額が算出されるので止めときましょう。

 給料形態は会社によって違いますが、うちの会社の場合は完全な歩合制となっています。1回走って幾らの世界です。なので、給料を誤魔化される心配はないですし、自分でも計算がしやすい仕組みになっています。

 しかし、1回走って幾らっていうのも良し悪しで、行き先によって手当が違ってきます。片道計算で関東は3万円、静岡、山梨は2万6000円、関西は1万7000円などとなっています。

 なぜ良し悪しかというと、関東を例にあげると、神奈川県の小田原と栃木県の那須は距離にして200~300km、時間にして4~5時間離れていますが、関東の端と端でも同じ関東料金での計算なのです。仕事内容も関係ありません。

 バラ荷で作業に3~4時間かかっても、パレット荷でウイング開けて30分で終わる作業でも、行先が関東ならば一律で3万円の支給になります。月に関東を7~8往復すれば総額40万~45万円くらいの計算になります。

 給料明細上は基本給や色々な手当が振り分けされていますが、基本給はありません。本数走れば給料が多いし、本数走らなければ給料が少ない。自分次第でどうにでもなる仕組みとなっています。

 一番恐いのが免停などになった時です。1航海も走れず、倉庫作業などの業務も無いため、給与が全くありません。過去に180日間の長期の免停になった際は、3カ月間会社に出勤することもできず、短期のアルバイトでしのいだ苦い経験もありましたけどね。

歩合制で怖いのは免停になったら給料ゼロになってしまうこと

 他の会社の話で聞くのが、売上制の給料です。月の売上(運賃)の何%が給料になるシステムです。会社によって割合は違うと思いますが、このシステムはトラブルが起こりやすいようです。会社は運賃を運転手に提示しない。

 バラ積みなど体力的にキツイ仕事をしたからといって、必ずしも運賃が良いわけではないし、逆に精密機械などのパレット荷を運んで、リフト荷役の体力的に楽な仕事のほうが運賃が良いこともある。「キツイ仕事=運賃が良い」なら、多少のバラ荷作業も我慢できるでしょうけどね。

 運転手の間で「誰々は楽な仕事なのに給料は良い」など、会社や配車に対して疑心暗鬼になってトラブルに発展しやすいらしいです。うちの会社は1回走って幾らのシステムなので、この手のトラブルはないですが、全体的に見てやはり給料は安いと思います。

 元請け→下請け→孫請け……。ひどい時には元請けから最終の指示を出してくれる会社までに、何件電話連絡入れるんだ!? って時もあります。

 間に挟んだ件数だけ運賃の中抜きがあるわけですから、大手以外はなかなか儲からない仕組みなんですよね。運送業界に限ったことじゃないですが、弱者強者の関係で、下請けに位置する人間が損をする悪しき習慣だと思いますね。

 運送会社は賞与、退職金、有給休暇は無いのが当たり前ですし、組合があり会社と交渉するようなシステムがあったりするのは一部の大手運送会社だけです。

 僕自身、退職金も無い会社で働き続けることに対して将来の不安が無いわけではありません。ただ、自分が好きでやり始めた仕事であり、自分が好きな会社なので、倒れるまで働き続けてやろうって意気込みで、日々踏ん張っている毎日です……。

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