マツダの車名変更は成功しているのか?
車名を変えるというのは、新たな商標登録や認知など非常に大きな事柄だ。
それだけに車名を変える場合の多くは「前身となる車種とはまったく違うクルマです」という大きな変化や決意表明のようなものを感じる場合である。
過去の例としては、トヨタ スターレット→ヴィッツ→ヤリス、日産 セドリック/グロリア→フーガ、ホンダ モビリオ→フリード、スバル レオーネ→レガシィなどが挙げられる。
その意味では、アクセラがマツダ3にフルモデルチェンジで車名を変えたのは適切なタイミングであるし、一方デミオ→マツダ2とアテンザ→マツダ6に関しては、マイナーチェンジのついでという感は否めない。
ただ、こうしたことは「集中的にやりたい」という事情も考えれば納得できる面もある。むしろフルモデルチェンジまで待つ方が「統一性が取れない」というデメリットも小さくないだろう。
車名変更の認知に関しても、今のところはWeb上で「デミオ」と検索してもマツダ2のサイトがはじめに検索され、それはマツダ6の場合もほぼ同様だ。
さらに、マツダの乗用車販売は日本では月に1万5000~2万台とそれほど多くない(トヨタは12万~13万台)ことに加え、クルマに対する関心やこだわりが高い人、予備知識のある人に選ばれることが多いこともプラス要素だろう。
マツダ3の販売が伸び、マツダ2とマツダ6の販売も横ばいという点も踏まえて総合的に考えると、マツダの車名変更はひとまず成功しているといえるのではないだろうか。
ただ、マツダ全体に関しては車名変更の是非よりも、ユーザーに選ばれる優れた商品を造っていくことの方が重要なのではないかと思う。
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