■ヤマハブースの目玉は「MW-VISION」
TEXT/高野正人(ベストカーClub員)
MW-VISIONは「人とモビリティの新しい関わり方を提案する次世代パーソナルモビリティ」と説明されていた。
現在販売されているモーターサイクル「LMW」の応用で、電動化され乗員を包み込むようなセミオープンのコクーンボディーと、停止中の自立補助機構、後進機能が特徴。
前輪のサスペンションに電動アクチュエーターを組み込み、車体の傾きリーンを制御することにより低速域での取り回し時の利便性の向上や不安感の取り除き、より楽しいモビリティになるそう。
ブース全体としては2015年の2シータースポーツ・デザインコンセプトや2013年から展示改良が続いていたMOTIVなどの4輪関係はまったくなくなっており、スペースも半分ぐらいになっているような気がした。
■カワサキは「ZX-25R」と「Z H2」がいい!
TEXT/ぶん(ベストカーClub員)
カワサキ最大の見所か、一段高い回転お立ち台に乗った2台、「ZX-25R」と「Z H2」だろう。なんといってもワールドプレミアですから。
とりわけ「ZX-25R」は国産250ccバイクで現在唯一のインライン4(直列4気筒)、レッドゾーン17000回転以上と脳天に響きわたりそうなF1サウンドを連想する。昔の250cc高回転型エンジンは、低速トルクがスカスカで高回転まで回さないと普通に走れなかった。その姿を見てエンジン回っているのに全然速くない、かっこ悪かった。
しかし、この「ZX-25R」は”低中速トルクもしっかりあります”と公言しているので街中でもゆったり流せそう。それに加えて電子制御がすごい。KTRC(トラクションコントロール)やKQS(クイックシフター、クラッチ握らなくていい、シフトダウン時の自動ブリッフング)が装備されるらしい。100万円近くしそうな勢いがある。とにかく楽しみなバイクです。
ブース全体は、レーサーレプリカと旧車レプリカの2つのゾーンに分かれている感じ。
床は木目調でプライベートガレージかカフェのようなイメージを感じた。
旧車レプリカゾーンはワールドプレミアのW800を筆頭にW1やメグロK2をディスプレイ。Z2はなかったが現在のZ2といえるZ900RSが乗車体験できる位置に置いてある。片岡義男や『あいつとララバイ』(楠みちはる著)を知るナイスミドルな世代を引き寄せる魅力が、カワサキブースにはある。
■日野ブースは「FlatFormer(フラットフォーマー)」を見るべし
TEXT/羽根田新(ベストカーClub員)
「FlatFormer(フラットフォーマー)」は、リチウムイオン電池を搭載したフラットな動力プラットフォームに、載せ替え可能なボディを装着できるという電気自動車で、自動運転を想定している。
動力プラットフォームの寸法は4,700×1,700×335mm。前輪はサスペンション、ステアリング、モーターなどを一体化したユニットで、後輪はモーター組み込みの小径タイヤを装備した6×6駆動。ここに自由度の高いボディを載せ替え、朝はバス、昼は販売車、夜はトラックといったように“動力と空間の分離”で稼働の最大化が図れるという。
広い日野ブースにはダカール・ラリー2019参戦車も展示。またブロックを使って、FlatFormerをベースにした“未来の働くクルマ作り”を楽しんでもらうコーナーが設けられ、人気を集めていた。
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