■スズキのイチオシは「ハスラーコンセプト
TEXT/笹川(ベストカーClub員)
現行のハスラーより、よりボックス感とワイルド感が高まり、搭載できる荷物や居住性も上がっている。完成度も非常に高いので、販売日は未定とのことだが、近いうちに出会えるはず。新色2色を含めて4台の展示しており、様々なオプションなどを見て楽しめる。
また、2つの新しいコンセプトカー「HANARE」と「WAKU SPO」の提案も見どころ。
「HANARE」は、過去の大阪万博で展示された電気自動車「キャリイバン」のスタイルをモデルに、居住空間の快適性を追求した、移動中の楽しみを提案するコンセプトカーで、VRシアターでの新しい楽しみ方を体験できるコーナーもある。
「WAHUWAKU スイッチ」をコンセプトに、アウトドア派にも響く、車を「生活を楽しむパートナーと捉えた楽しくて明るい雰囲気のブースになっている。
MotoGPマシン「GSX-RR」にまたがってコーナーリングを愉しむ撮影ブースも楽しい。
■マツダブースはやはり新型EV「MX-30」を見よう
TEXT/ぱらら(ベストカーClub員)
東京モーターショーでマツダ初のEVの詳細が発表になったのは速報どおり。CX-30をベースにしたこの車の名前は「MX-30」。マツダのブースの話題を独り占めだ。
EVといえば気になる航続距離は約200kmと今どきのEVにしては少なめ。バッテリーは容量35.5kwhのリチウムイオン電池。このスペックにしたのにはマツダなりのポリシーがあってのこと。
まずは欧州で発売とのことで、普段の生活に必要十分な距離としての200km。
そして、対環境性能、とりわけCO2削減とのバランスからバッテリー容量を決めたとのこと。実はリチウムイオンバッテリ製造時にもCO2を発生している。マツダは今回、車両走行時だけのCO2だけでなく、製造時のCO2の排出量も考えライフサイクル全体でバランスの取れた提案をしてきたのだ。
気になる価格は、約3万3千ユーロ(約400万円)。もう一声欲しいところだが、一番最初のEVとしては、妥当なところだろうか。
エクステリアは、ファミリーフェイスを踏襲しつつも、シンプルにまとめてきていて好感が持てる。
サプライズとしては、このMX-30は(RX-8以来の)観音開きのドアを採用している。シルエットは2ドア風。使ってみると4ドアの利便性があって、荷物の出し入れ、人の乗り降りが格段に便利な優れもの。RX-8で培ったノウハウが投入されていると聞いて、RX-8ユーザーも親近感が湧くギミックである。
ターゲットユーザーは、カップル、子どもがまだ小さい家庭などを想定。このフリースタイルドアにピッタリである。
配色は3トーンになっており、ルーフ、ピラー、ボディ本体に分かれており、ボディ本体色は、白、ソウルレッド、ポリメタルグレーメタリック(ロードスターで参考展示されている)。
走りはどうなのか? EVでもZoom-Zoomしているのかが気になるところだが、モーターのスペックはまだ未公開。
駆動はFF。足回りはCX-30相当。G-ベクタリングをEV用にチューニングしたeGVCを搭載するとのこと。
欧州では2020年発売。日本での発売も決まっているとのことなので試乗できる日が楽しみである。
最後に、マツダといえばロータリーエンジン。先日公表されていた新型REレンジエクステンダーの搭載は? ロータリーエンジンは16X? など説明員の方に聞いてみたが、いろいろな可能性を考えて検討中とのことで、まだまだ秘密のようだ。
今後もこの部分も含めマツダのEV戦略から目が離せない。
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