【「応相談」じゃわからない】超名門国産クラシックカーの本当の相場価格

三菱ギャランGTO MR

販売期間:1970~1972年

ボディサイズは全長4125×全幅1580×全高1310mmで車重は980kg。GTO自体は1977年まで販売されるが、MRを含め初期モデルはわずか3年の短命に終わった

 次に紹介するのが、三菱コルトギャランGTOだ。

 GTOと聞くと1989年に登場した4輪駆動のスポーツカーを思い浮かべる人も多いだろうが、こちらが三菱GTOの元祖モデルだ。

 1970年に登場したコルトギャランGTOは当時アメリカで流行っていたマッスルカーのデザインテイストを取り入れ、トランクリッドを跳ね上げた「ダックテール」が特徴。

 またインテリアの8眼式メーターなど個性的なデザインによって人気となったモデル。

 排ガス規制によってわずか3年と生産期間は短いが三菱を代表する1台といえる。現在中古車は6台流通しており、1台が価格応談となっているが、中古車相場は約162万~約250万円となっており、まだ手が届く相場となっている。

いすゞベレットGTR

販売期間:1969~1973年

ボディサイズは全長4005×全幅1495×全高1335mmで車重は970kg。ベレットシリーズの最強モデルGTRの販売台数は1000台強と言われている

 続いてはいすゞベレットGTR。

 いすゞのクラシックカーといえば117クーペとベレットGT-Rが人気を二分している。

 スタイリングや操縦性の高さから和製アルファロメオと言われたベレットGT。さらにスパルタンなモデルとして1600GTRが追加されたのは1969年9月。

 117クーペ用のDOHCエンジンを搭載し、前後のサスペンションを強化するなど戦闘力の高いモデルだ。ベレットGTRの中古車もわずか1台しか流通しておらず、価格は約255万円となっている。

マツダコスモスポーツ

販売期間:1967~1972年

全長4140×全幅1595×全高1165mmで車重は940kg。超絶に低い車高が特徴的で、後期モデルはホイールベースが延長されている

 そして最後に紹介するのがマツダコスモスポーツだ。

 実用不可能といわれたロータリーエンジンを世界で初めて量産に成功したマツダがロータリーエンジン搭載第1号として販売したのが、コスモスポーツ。

 帰ってきたウルトラマンの中で、隊員の乗るマットビハイクルとして活躍した。現在8台の中古車が流通しているが、そのうち7台が応談。唯一価格を表示しているクルマが約972万円。

デザインも未来的なコスモスポーツのインテリア。旧車の場合、外装パーツよりも内装パーツの欠品が多いので注意が必要だ

 走行距離などから考えると、他のクルマの大半は1000万円超えの高額車となっているはず。

 筆者に近い年齢のクルマがまだ購入できるということ自体凄いことだが、それなりの覚悟と資金そして駐車場をもっていないと国産クラシックカーには手は出せないのが現実だ。

【画像ギャラリー】まだ手が届くものもあるジャパニーズクラシックカー

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