アクア発売から約9年!! ヤリス登場のなか中古車市場で輝いているのか!?

■先進安全装備搭載の後期型も2700台流通で価格も魅力的

 現在、アクアの中古車は約7350台流通している。3カ月前が約7490台で、その後と年明けに一旦ピークとなる約8450台まで増えたが、現在は約7350台で落ち着いている。

 中古車の平均走行距離は3カ月前の約4万kmから現在は約3.8万kmへ減少。それに連動するかのように平均価格も約99万円から約100万円へとわずかに値上がりしている。現在はわずかに値上がりしているものの、1年というスパンで見れば順調に値落ちしており、2019年7月の一部改良もほとんど影響はない。

 普段はマイナーチェンジなどで前期、後期型を区分するのだが、アクアでは2015年11月の一部改良で前期、後期型と分けたい。その理由は全車標準装備ではないものの、運転支援システムの「トヨタセーフティセンス」が設定されたからである。

 2021年11月からは、国産新型車には衝突被害軽減ブレーキはすべて標準化となる。しかし、2011年から発売されたロングセラーカーのアクアは、デビュー当初はまだ運転支援システムは高級車の一部にしか設定がない時代で、ようやく2015年11月の一部改良で設定されたのだ。このトヨタセーフティセンスの設定で前期・後期型を区分すると前期型は約4650台、そして後期型は約2700台となる。

こちらの写真をクリックすると「アクア」の中古車情報が見られます!

■おすすめは1.5Sスタイルブラック! やはり決め手は先進安全装備

 価格面でのバリューはもちろん前期型であるが、これからのパートナーとして迎えるのであれば、後付けできないトヨタセーフティセンス付のクルマ購入をオススメしたい。そこで、2015年以降で最も多い2015年~2017年式後期型初期の中古車相場の動きを見てみると、流通台数は約1360台で、平均価格は2カ月前の約127万円から約124万円へと小幅ながら値落ち傾向となっている。

 2015年~2017年式という後期型初期に絞って中古車の価格帯を見ても約50万~約220万円となっていて、そのうち約260台は100万円以下のプライスが付いており、かなりリーズナブルとなっている。

 さらに2015年以降のアクアの中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのが1.5Sで、その1.5Sに肉薄しているのが特別仕様車の1.5Sスタイルブラック。そして1.5Gが続き、カスタマイズカーの1.5 G’sも100台以上流通しているのが特徴だ。

こちらが2018年4月の一部改良に合わせて設定された1.5Sスタイルブラック。昼間の歩行者が検知可能なトヨタセーフティセンスを搭載。発表時の車両価格は197万9640円

 なかでもオススメしたいのが1.5Sスタイルブラック。2016年5月に初めて設定された特別仕様車だが、ベース車の1.5Sではメーカーオプションとなっているトヨタセーフティセンスをはじめ、魅力のある装備が標準装着となっているのだ。このグレードを探せば、間違いなく運転支援システムのトヨタセーフティセンスが付いてくるというわけだ。

 アクアのようなロングセラーの人気モデルは、長いモデルライフのなかで様々な進化を遂げている。価格の安さも魅力ではあるが、価格と安全性のバランスを十分考慮して中古車探しをしてもらいたい。

【画像ギャラリー】ご長寿モデル「アクア」の9年での変化具合を振り返る!

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