2代目BMW1シリーズ:2011年9~2019年8月
続いては2019年8月にFMCが行われたBMW1シリーズだ。現行モデルは駆動方式がFF(前輪駆動)となったが、先代モデルはプレミアムコンパクトカーで唯一のFR(後輪駆動)の駆動方式を採用したモデルとして人気を集めた。2代目となる先代のBMW1シリーズは、2011年9月に日本市場に導入された。
外観や内装に異なるパーツを採用し、デザインで差別化を図る「デザインライン」コンセプトが導入され、1シリーズはベーシック、スタイル、スポーツという3タイプが各モデルに用意された。
搭載されているパワートレインはデビュー当初は1.6L、直4ガソリンターボエンジン+8速ATのみだったが3L、直6ターボも追加された。
2015年9月のマイナーチェンジで、主力エンジンは1.5L、直3ガソリンターボへ変更。さらに2016年5月には2L、直4ディーゼルターボ+8速ATが追加されるなど多彩なパワートレインとなっている。
外観上のポイントは、2011年9月に日本導入された個性的な顔の前期型と、2015年5月にフロントおよびリアのデザインが変更されたフェイスリフトモデル(BMWではライフ・サイクル・インパルス=LCIモデルと呼ぶ)にわかれる。
現在、先代1シリーズの中古車の流通台数は約850台で、3カ月前は約1020台だったので、170台も市場から姿を消した。中古車の平均走行距離は多少の上げ下げはあるものの、この3カ月の間は約2.4万km付近を横這いで推移している。
しかし、平均価格は年明けから約179万円をキープしていたが、コロナウイルス騒ぎが本格化した3月20日頃に一気に約171万円まで値落ちした。
先代1シリーズの中古車の価格帯は約50万~約490万円と非常に幅広い。350万円以上は走行距離の少ないM140iがズラッと並んでいる。
流通しているグレード構成を見てみると、3桁の流通台数を誇るグレードはなく、まんべんなく流通している印象だ。その中で最も多いのが、約75台の118d Mスポーツ。
やはりランニングコストの安いディーゼル車の人気は1シリーズでも高い。僅差の約71台で続くのが116i Mスポーツ。そして116iスタイルといった前期型のモデルとなっている。
3代目ジープラングラー:2007年3~2018年10月
2018年10月にFMCを行ったジープラングラーだ。SUVの元祖ともいえるジープブランドの中で日本市場において最も販売台数が多いのが、ルーツであるCJジープのDNAを受け継いだハードなイメージの強いラングラーとなっているのだ。
先代のラングラーは2007年3月に登場し、従来の2ドアモデルに加えて、アンリミテッドという4ドアモデルを追加。
2ドアのラングラーよりホイールベースを520mm延長し、大人3人が乗れる後席スペースと広いラゲージスペースを確保した。
デビュー当初、搭載されているパワートレインは3.8L、V6エンジン+4速AT(2ドア車のルビコンは6速MT)だったが、2012年1月に284ps/347Nmを発生する3.6L、V6エンジン+5速ATへと変更されている。
4WDシステムはロックトラック4×4システムを搭載し、前輪のストロークを28%増加させることで、荒れた路面でのタイヤの接地性能を最大限にアップさせる電子制御式フロントスウエイバーディスコネクティングシステムなどを搭載している。
現在、先代ジープラングラーの中古車の流通台数は約625台。3カ月前の時点が約500台だったので、右肩上がりで増加している。
中古車の平均走行距離は3カ月前が約3.2万kmで、今月が3.4kmと微増している一方で、平均価格は約352万円から約332万円へとわずか3カ月で30万円という大幅ダウンを記録し、今まさにオイシイ状況といえる。
先代ラングラーの中古車の価格帯は約119万~約798万円と幅広く、500万円以上のクルマはほとんどリフトアップしたカスタムカーとなっている。その一方で200万円以下の中古車は33台もあり、十分割安感も漂っている。
中古車の流通台数は、4ドア車アンリミテッドのエントリーグレードとなるスポーツが約250台と最も多く、同じアンリミテッドの上級グレードのサハラが約222台とやはり利便性の高い4ドア車が多く占めている。
次いで多いのが2ドア車のサハラとなっているが、特別仕様車を含めて4ドア車のアンリミテッドが主流となっている。
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