VWゴルフ7:2013年6月~
最後はすでにドイツ本国では新型のゴルフ8が発表されているVWゴルフ7をピックアップしたい。
2019年に待望の2Lディーゼルエンジンは日本市場に導入されたばかりだが、2020年の年末から2021年の春までには新型ゴルフ8が導入されそうだ。
2013年6月から販売開始された現行型ゴルフ。プラットフォームに「MQB」と呼ばれるアーキテクチャを採用し、高い走行性能や安全性を実現した。
さらにクラス最高の9つのエアバッグに加えて、ミリ波レーダーを採用したプリクラッシュブレーキシステム「フロントアシストプラス」を標準装備するなど5ドアハッチバックのベンチマークらしい高いポテンシャルを実現した。
搭載されるパワートレインはダウンサイジングターボとなる1.2L、直4ターボ+7速DSGをはじめ、1.4L、直4ターボ+7速DSG、スポーティグレードのGTIには2L、直4ターボ+6/7速DSG、トップグレードのRには最高出力310psを発生する2L、直4ターボ+7速DSGを搭載。
そのほか、ディーゼルエンジンをはじめ、プラグインハイブリッドのGTEやピュアEVのe-GOLFを設定するなど充実したラインナップとなっている。
現行型ゴルフの中古車の流通台数は約1250台と非常に豊富だが、3カ月前は約1350台だったので、100台減少している。
中古車の平均走行距離は、この3カ月の間約2万km付近をキープしているものの、平均価格は3カ月前の約195万から今月は約190万円へと値落ちしている。
現在、現行型ゴルフの中古車の価格帯は約47万~約510万円と非常に幅広く、400万円以上はフラッグシップモデルのR、もしくは限定車のGTI TCRとなっている。
一方100万円以下の中古車は約127台で、中古車の流通台数の約10%となっている。
流通しているグレード構成はTSIハイラインが最も多く、約310台、次いでTSIコンフォートラインの約250台。
そして、約136台でGTIとなっている。同じVWのポロと比較すると、車格が大きくなるゴルフでは装備の充実したハイラインが最も多く、スポーティモデルのGTIの流通台数が多くなるのが特徴だ。
今回紹介した6台のうち、世代交代をしていないゴルフの値落ちはまだ小幅だったが、そのほかのモデルは大きめの値落ちを示している。
コロナウイルスの影響で、今年の大需要期は大打撃だっただけに、今後の中古車相場がどのように動くのかは非常に気になるところだ。
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