■アルファードが横ばいのなか ヴェルファイアは大きな値動き
まずはヴェルファイアからだ。現行型ヴェルファイアの中古車の流通台数は約2070台。3カ月前の2020年1月下旬の時点では約1700台で、3月までは横這いだったが、4月に入ってから右肩上がりで増加している。
中古車の平均走行距離は3カ月前が約2.5万kmで、現在は2.7万kmまで延びており、この動きにリンクして、平均価格も3カ月前の約370万円から現在は約353万円まで17万円の値落ちを記録。この値落ち幅は流通台数が増え始めた4月に入ってからで、わずか20日で17万円という暴落を記録したのだ。
一方のアルファードは、現在の流通台数は約2600台と好調な新車の販売台数を受けて、流通台数はヴェルファイアを上回っている。
アルファードも2020年1月の時点では約1780台で、その後は微増と言えるレベルだったが、4月に入って急激に流通台数が増加した。中古車の平均走行距離は3カ月前が約1.2万kmで、現在は約1.4万kmと延びてはいるものの、ヴェルファイアと比べるとかなり少なめだ。
そして気になる平均価格は3カ月前が約393万円で、4月も約394万円とほぼ横ばいとなっており、ヴェルファイアとは大きく異なる動きとなっている。
そこで、もう少し比較するスパンを拡大して1年で見てみると、ヴェルファイアの1年前の平均価格は約388万円で、その後緩やかに値落ちしたが、消費税が増税した2019年10月に再び約388万円まで上昇。その緩やかな値落ちカーブを描いていたが、4月になって大幅な値落ちとなっているのだ。
一方のアルファードは1年前の平均価格は約410万円でその後も横這いが続き、消費税増税のタイミングで最高値の約423万円まで上昇。その後12月から年末まで一気に値落ちし、最安値の約392万円を記録した。その後は小幅な値動きで横這いとなっているのだ。
鉄板の人気モデルと言われたアルファード/ヴェルファイアもタイミングがずれたものの大幅な値落ちを記録したのだ。アルファードの値落ちしたタイミングは一部改良と販売店が併売を始め時期と重なっており、これもひとつの理由かもしれない。
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