人気が炸裂しているのは現行新車だけではない。
先代ベンツGクラスの中古車も、特に高年式のキラキラしたAMGモデルやG350dデジーノあたりには軽く1000万円オーバーの値札が付けられ、それらがガンガン売れ続けているのだ。
ベンツGクラスはなぜ、新車も中古車もバカ高いにもかかわらず、こんなにもよく売れるのか?
ベンツGクラスが人気の理由は「“なんちゃって”ではなく“本物”だから」ということだろう。
近年は「流行っているので、とりあえず作ってみました」的なオフローダーも増えているが、その昔はゲレンデヴァーゲンと名乗っていたメルセデスベンツGクラスの源流は、本物の「軍用車」なのだ。
ダイムラーの傘下だったオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社が作っていたNATO軍制式採用車両を、メルセデスとプフの共同作業により乗用車仕様にしたのが、1979年登場の初代W460型Gクラス。
そして、その基本構造や基調デザインを大きくは変えずに最近まで作り続けていたのが先代W463型Gクラスであり、もろもろ現代的にはなったものの、型式名としては「W463」のまま製造されているのが、オリラジ藤森氏も購入した現行型Gクラスなのである。
もちろん、本物の軍用車を源流とするオフローダーだからといって、Gクラスでガチな荒野を走る人はごく少数であろうし(藤森氏もたぶん走らないだろう)、ましてや戦場に行くわけでもない。
だがそれはそれとして、男は一般的に「本物」に憧れ、幻想を抱き、そしてお金を使ってでも手に入れたくなる生き物。
そうであるがゆえに、たとえ主戦場がアフガニスタンやイラクではなく「夜の六本木」だったとしても、メルセデスベンツGクラスは男たちの熱視線を集め続けるのだ。
芸能人はなぜGクラスが好きなのか?
そして「ではなぜ、芸能人はやたらとGクラスが好きなのか?」という疑問であるが、これについては、筆者は芸能人ではないので正確な理由はわからない。
ただ推測としては、「みんな(周囲の芸能人仲間)が乗ってるから」「着座位置が高いため、信号待ちで停車中などにジロジロ見られないで済むから」というあたりが理由なのだろう。
まぁもしくは単純に「それを買うだけのお金があるから」というのが一番の理由なのかもしれないが……。
しかしいずれにせよ、筆者は芸能人ではないが、一応「男」であることは間違いないため、やはりGクラスに対しての憧れはある。
だが現行型新車は、オリラジ藤森氏が買ったG350dでも前述のとおり1237万円であり、「やっぱりG63にしようかな?」なんて考えた日には2194万円となってしまう。当然ながら、そんなお金はない。
現行Gクラスの中古は一番安くても約1500万円!
であるならば、検討すべきは「Gクラスの中古車」だろう。Gの中古車は今、果たしていくらぐらいで買えるのだろうか?
大手中古車情報サイトを調べて見ると、流通状況と相場は2020年9月末現在、おおむね下記のとおりとなっている。
【現行型G350dおよびG550】
・流通台数:38台
・中古車相場:1500万〜2000万円
【現行型メルセデスAMG G63】
・流通台数:50台
・中古車相場:1900万〜2600万円
……一番安いやつでも約1500万円である。これはもう検討しても意味がないためやめよう。狙うは「先代Gクラス」の一択である。
AMGモデルはさすがに高額だが、「普通のメルセデス」のほうであれば、なんとかなるのかもしれない。
それでも最高値は「2700万円」というちょっと凄いことになっているが、これは新車価格3510万円だった「G550 4×4スクエアード」という特殊なモデルゆえの現象。
一般的なグレードの最高値は1300万円とか1400万円とか、だいたいそのぐらいである(もちろんそれでもバカ高いわけだが)。
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