GT-Rは3年落ちがランクル凌ぐ残価率65%
続いてはスポーツカーの中から、日産 GT-Rをピックアップする。GT-Rも2007年10月に登場して、早くも13年が経過した。
年月を重ねるとともに、進化を遂げており現在の新車価格はすべて1000万円を超えている。その中で最も売れ筋のプレミアムエディションの買取価格をチェックした。
「プレミアムセディション」の現在の新車価格は1232万9900円。3年落ちの2017年モデルの買取価格は804万円で、残価率は約65%とランドクルーザープラドを凌ぐ高さを誇る。
そして5年落ちの2015年モデルの買取価格は、2017年モデルでの大幅改良による影響を受けているようで597万円、残価率は約48.4%と50%をやや下回る結果となった。
スポーツカーは熟成が進んで性能がアップすると、それ以前のモデルは下落傾向となることが多くGT-Rもその傾向が当てはまっているのだ。
しかし、5年落ちでまだ半額近い価値があるというのはさすが日本の誇るスーパーカーだ。
S660も3年落ちなら残価率50%超
続いては、2015年3月に登場した際に、受注が殺到し納車まで1年掛かるという大ヒットモデルとなった軽オープンカーのS660。
2020年1月に初のマイナーチェンジを行ったが、外観デザインの変更は小規模に留まったため、マイナーチェンジの影響はどれくらいあるのだろうか。主力グレードのαの新車価格は232万1000円と軽自動車の中でトップクラスの高額車だ。
このS660の2017年式の買取価格は122万円で残価率は約52.5%。やはり軽オープンカーという特殊性もあり、ランドクルーザープラドや、GT-Rよりは低くなっているが、それでも50%超えという高い残価率を示した。
そして5年落ちの2015年式の買取価格は101万円で残価率は約43.5%となり、残価率の落ち方が緩やかになっている。これは2020年に行ったマイナーチェンジの影響が高年式のほうが大きくなっていると考えられる。
セダン不振を吹き飛ばす残価率を出したWRX S4
続いては、現在となっては数少なくなったスポーティセダンのスバルWRX S4。MT車しか設定されていなかった硬派モデルのWRX STIは残念ながら2019年に生産終了となり、スバルのスポーツモデルの頂点となったのがこのWRX S4だ。
買取価格を算出したのは、現在は絶版となっている「GT-Sアイサイト」で新車時価格は380万6000円だった。
この「GT-Sアイサイト」で2017年式の買取価格は224万円。残価率は58.8%とセダン不振を吹き飛ばすような高い残価率を叩き出した。
そして5年落ち2015年式は167万円という買取価格で、残価率は43%と3年落ちからの下がり幅は大きいが、一般的なクルマで考えたら43%は高い残価率と言える。
最高出力300psを発生する2L水平対向4気筒ターボエンジン搭載車は今後貴重な存在になるはずなので、これから購入しても高い残価率はキープしそうだ。
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