新型コロナの影響が続く中、クルマの購入を検討している人が増えているそうだ。決して安くはない買い物、どうせなら安く済ませたいというのは誰しもが思うところ。そこで今回ピックアップしたのが10年落ちの中古車たち。
2010年式の中古車ともなると当然古いクルマにはなるが、安くて魅力のある固体がたくさん流通している。10年落ち中古車を選ぶ際のポイント、オススメのモデルを、現在の流通量とともにご紹介。
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※本稿は2020年7月のものです。流通量の★印は、★:10台以下、★★:30台以下、★★★:50台以下、★★★★:100台以下、★★★★★:101台以上。中古車相場はすべて2010年式のもの(2020年6月下旬、萩原氏調べ)
文:萩原博文/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年8月10日号
■「ならでは」の魅力あり!!! 10年落ち中古車選びのポイントは?
10年前、2010年を振り返ってみると、AKB48が「ヘビーローテーション」で大ブレイクした年だった。
一方、自動車業界で2010年を象徴する新車といえば、量産電気自動車の初代日産リーフをはじめ、コンパクトSUV市場を開拓した日産ジュークなどで、クルマの新しい時代の幕開けを告げた年だった。そこで、今回は2010年式の中古車に注目し、一体どんなクルマがいくらで購入できるのかを紹介したい。
中古車検索サイトで2010年式の中古車を検索すると、約1万8000台ヒットする。予算100万円以下に絞っても約1万5000台もあり、実に約83%の中古車が100万円以下で購入可能なのだ。
まず10年落ちの中古車と聞いて、最も気になるのは、コンディションだろう。ただし、この年式の中古車で、走行距離10万kmは当たり前。10年落ちの中古車では頻繁に乗られていて、しかもしっかりとメンテナンスされているクルマが狙い目だからだ。
走行距離が10万kmになれば、エンジンのタイミングベルトや補器類、サスペンションなど消耗品をはじめ、交換すべきパーツはたくさんある。しかし、前オーナーがメンテナンスしてくれていれば、購入後に発生するトラブルの不安は払拭できるはず。
その手がかりとなるのが整備記録簿だ。新車からのメンテナンスや車検の履歴がわかる整備記録簿の有無がこういった年式の古い中古車を購入する際に重要なポイントとなる。また、最近まで乗られていたかどうかも確認したい。
■10年落ち中古車なら高嶺の花を狙いたい! 国産高級車 狙い目5選
何と言っても、中古車購入の醍醐味といえば、新車では手の届かなかった高嶺の花の高級車でも割安な価格で乗れることが挙げられる。
例えば予算150万円だと、新車ならば軽自動車かコンパクトカーになり、選択肢が少ない。しかし中古車ならば、ミニバンや輸入車などもターゲットにできるのだ。
まずは、高級車の代名詞といえるセダンやミニバンのなかから5台をピックアップし、流通台数や中古車相場を紹介する。
まずは、国産高級セダンの代名詞であるトヨタクラウン。2010年式だとハイブリッドが初めて設定された13代目だ。この世代ではアスリートが圧倒的に多く、流通台数は100台を超えている。
また、100万円を超える中古車も多く人気の高さを示している。クラウンの上級モデルマジェスタも流通台数は31台と少ないものの、価格帯はクラウンアスリートより割安になっているので狙い目だ。
なぜ、新車時価格の高いマジェスタのほうが中古車相場が安くなっているのかというと、排気量が大きく税金が高いという要因が当てはまる。同様にレクサスLSも新車時価格から値落ち幅が大きいのは同じ理由だ。
一方、セダン系の値落ち幅の大きさと比べると、10年落ち中古車でも300万円を超える中古車が流通しているのが、フラッグシップミニバンのアルファードだ。最安値もレクサスLSと変わらない価格をキープしている。
また、アルファードは日本国内だけでなく、海外でも人気が高いので、中古車相場も高値安定傾向となっているのだ。
トヨタ系の車種に比べると、スポーツセダンの雄、日産スカイラインは人気薄ということもあり、多くの中古車が100万円以下となっている。国産セダンのビッグネームであるスカイラインも10年落ちの中古車では、非常にリーズナブルだ。
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