R34スカイライン、チェイサー… 名車の代名詞!! いつか乗りたい「直6FR」を中古で狙う!

80スープラはやはりターボ付きか?

1993年5月~2002年8月まで生産されたJZA80型スープラ
1993年5月~2002年8月まで生産されたJZA80型スープラ

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 トヨタの直6、FR車では、まずは80スープラこと先代のスープラが「要注目の直列6気筒エンジン搭載モデル」ということになるだろう。

 80スープラが搭載したエンジンは自然吸気版もターボ版も直列6気筒DOHCで、自然吸気の2JZ-GE型は最高出力225ps、シーケンシャルツインターボ(2ウェイターボ)の2JZ-GTE型は280psを発生する。

 ターボ版のほうはマイナーチェンジで可変バルブタイミング機構「VVT-i」を採用した1997年式以降の世代が人気だったが、近頃では「絶対に後期型!」というよりは「あくまで現車のコンディション優先。後期型ターボじゃなくても構わないし、なんなら自然吸気でもOK」という考え方で80スープラを探すユーザーが増えているようだ。

 直近の相場は、80スープラ全体としては280万~1100万円といったところ。「自然吸気のSZ系は比較的安価で、ターボのRZ系は比較的高額」という基本的な傾向はもちろんあるが、より具体的には「とはいえ車両価格はコンディション次第で決まる」という側面も強い。

 グレード別の相場は、自然吸気のSZ系が280万~390万円、ターボ付きのRZ系が330万~1100万円というのがおおむねの目安だ。

280ps/44.0kgmを発生する2JZ-GTEエンジンを積んだスープラRZ
280ps/44.0kgmを発生する2JZ-GTEエンジンを積んだスープラRZ

X100系チェイサーツアラーV

1996年10~2001年10月まで販売されたJZX100系チェイサーツアラーV。FRで280ps/38.5kgmを発生する1JZ-GTE型2.5L、直6エンジンに5速MT(4速ATもあり)ということで人気に火が付いた
1996年10~2001年10月まで販売されたJZX100系チェイサーツアラーV。FRで280ps/38.5kgmを発生する1JZ-GTE型2.5L、直6エンジンに5速MT(4速ATもあり)ということで人気に火が付いた

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 そして「今、中古で狙えるトヨタの直6ユニット搭載モデル」といえば、名機1JZ-GTE型エンジンを搭載したX100系チェイサーツアラーVを外すわけにもいくまい。

 1JZ-GTE型は、トヨタ社内で開発されたJZ系をベースにヤマハ発動機が開発および生産した2.5Lの直列6気筒ツインターボ付きエンジン。

 軽量なセラミックタービンによる鋭いレスポンスと、当時としては圧倒的に少ないターボラグが魅力で、排気音の美しさについても定評があった1JZ-GTEは、まさに時代を代表した名機。

 というか、直列6気筒ならではの滑らかな回転感覚と過給による爆発的な加速、そして甲高い咆哮音は、2020年の今となってもなお魅力的。

 X100系チェイサーツアラーV全体の中古車相場は120万~390万円といったところだが、2020年12月上旬現在、走行1万km台のワンオーナーMT車には500万円以上のプライスボードが付いているケースも。ただ、一般的には180万~300万円付近がボリュームゾーンだ。

1JZ-GTE型直6DOHC 24バルブターボ2491㏄エンジンは280ps/38.5kgmを発生
1JZ-GTE型直6DOHC 24バルブターボ2491㏄エンジンは280ps/38.5kgmを発生

先々代のE90型3シリーズの直6が狙い目

2005年にデビューしたE90型BMW3シリーズ
2005年にデビューしたE90型BMW3シリーズ
2005~2008年まで330iに搭載されたN52B30A型3L、直6DOHCエンジンは258ps/30.6kgmを発生する
2005~2008年まで330iに搭載されたN52B30A型3L、直6DOHCエンジンは258ps/30.6kgmを発生する

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 国産車ではなく輸入車に目を向けてみると、「直列6気筒エンジン」といえばやはりBMWこそがメイントピックとなるだろう。

 BMW=Bayerische Motoren Werke AG(バイエルン発動機製造株式会社)という社名が表すとおり、元々は「エンジン屋」だったBMWは、主に振動特性の観点から古くから直列6気筒エンジンにこだわり、「シルキーシックス」と呼ばれて多くのファンに愛されてきた。

 そして直近のG20型3シリーズにおいても「M340i xドライブ」では直6ターボエンジン搭載しているが、M340i xドライブは新車で買おうとすると約1000万円の世界であり、一番安い中古車でも700万円オーバー。普通に考えて、そうそう簡単に買えるものでもない。

 そして先代3シリーズ(F30型)の中古車であっても、直6ターボを搭載した340i系はおおむね300万円以上ということでやや微妙。

 300万円というのは手が出なくもない金額だが、「中古車にそれだけ出すなら、いっそ最新の国産車のほうが……」とも思ってしまうのが人情というものだ。

 手頃な予算で「ビーエムの直6」を味わうなら、E90型こと先々代3シリーズの330i(前期)または325i(後期)系こそが最適だろう。

 E90世代の量販グレードである320iは、それまでの世代の320iとは違って直列4気筒エンジンに換わってしまったのだが、E90の330iおよび325iが搭載したのは直列6気筒DOHCとなる。

 2008年までの前期型330iに搭載されたN52型直6ユニットはポート噴射+バルブトロニック(可変バルブタイミング機構)で、2008年途中からの後期325iに搭載されたN53型直6ユニットはバルブトロニック・レスの直噴方式という違いはある。

 そして排気音や高回転域での回転感覚までを含めた「気持ちよさ」でいえば、前期330iに搭載されたN52型エンジンのほうが上だとはいえるはず。

 だが「中古車としてのコンディション」までを含んだ「本当の意味での総合力」から考えるなら、直噴となった後期325iも「今、おすすめできる直6エンジン搭載車」とすることはできるはずだ。

 中古車相場は前期330iが40万~60万円で、後期325iが40万~130万円といったところ。330iの流通量は、もはやかなり少ないが、後期型である325iであれば、まだまだ普通に流通している。

2008年にマイナーチェンジした後期型LCIモデル(BMWはマイナーチェンジモデルのことをLCI=Life Cycle Impulseと呼ぶ)。後期型の325iが搭載するN53B30A型3L、直6自然吸気エンジンは218ps/27.5kgmを発生する
2008年にマイナーチェンジした後期型LCIモデル(BMWはマイナーチェンジモデルのことをLCI=Life Cycle Impulseと呼ぶ)。後期型の325iが搭載するN53B30A型3L、直6自然吸気エンジンは218ps/27.5kgmを発生する

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