直6のBMW M3はどのモデルが買いか?
しかし考えてみればBMW3シリーズではなく、それとよく似た形ではあるが、実はまったく別モノである「BMW M3」の直列6気筒DOHCエンジン搭載車にこそ、我々は注目すべきなのかもしれない。
グループAレースに参戦するため作られた初代M3(1985~1990年)が搭載したのは直6ではなく直列4気筒のDOHCで、E90世代(2007~2014年)のM3は4LのV型8気筒自然吸気ユニット。
そして2014年からのF80/82型世代のM3セダンおよびM4クーペは直6ターボに回帰はしたものの、高額すぎてなかなか買えるものでもない。
となれば、注目は3Lまたは3.2LのS50型直6DOHCを搭載したE36世代のM3(1993~1998年)か、その次のS54型直6DOHCを採用したE46型M3(2000~2006年)ということになる。
細かいことというか、個人的な好みでいうと3Lだった時代のE36型前期M3のエンジンこそがシャープで素晴らしかったと思うが、それはもう25年以上前のこと。
こういった世代の中古車は、もはや新車時のエンジンフィールうんぬんではなく「現在のコンディション」こそを最優先して考えるのが鉄則であり、幸せへの道でもある。
現在の相場は、E36型M3が前期・後期を問わず150万~450万円といったところで、E46型M3は200万~460万円というのがひとつの目安。
「もはやクラシックカー」と呼んでしまっては少々大げさだが、それに近い部分もなくはない世代ゆえ、「とにかく素性の良い個体を気長に探す」というのが、E36型またはE46型の直6搭載M3を購入するうえではかなり重要となるだろう。
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