最近のホンダ車は失敗作が少なくなったような気がしませんか? N-BOXスラッシュやジェイド、わくわくゲートを持つ現行ステップワゴンくらいでしょうか。
かつてホンダ車は、一発屋と呼ばれる一代限りで終わった失敗作がたくさんありました。創業者本田宗一郎の名言に「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」がありますが、その精神を受け継いだチャレンジングな勇気ある失敗作が数多く登場しています。
まずは1969年に発表されたホンダ初の小型乗用車(FF)のホンダ1300がホンダの失敗作列伝の最初ではないでしょうか。
本田宗一郎の信念により空冷エンジンを搭載、1.3Lで100馬力と非常にパワフルでしたが、F1での空冷エンジンの失敗同様、うまくいきませんでした。凝った設計により空冷なのにエンジンが重すぎ、その結果過度のフロントヘビーで操縦性も悪化するという悪循環に陥ったのです。
結局わずか3年で消滅してシビックにバトンタッチしましたが、失敗を教訓に大成功につなげたのは、ホンダ流挑戦ビジネスの元祖といえるでしょうか。
そのほか、一代限りの失敗作として思い浮かぶだけでも、CR-Xデルソル、アスコットラファーガ/イノーバ、エアウエイブ、エリシオン、エレメント、オルティア、キャパ、ザッツ、ゼスト、トルネオ、クロスロード、エディックスなどがあります。
もちろん、単に失敗作という言葉だけでは片付けられない、実にいいクルマもたくさんあります。
今回は、その失敗作の中から、中古車となっても値が上がっていない安いモデルを取り上げたいと思います。
文/萩原文博、写真/ホンダ、ベストカー編集部
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