■現行型も発売から3年目を迎える。狙い目はマイナーチェンジで廃止となった2.5Lモデルか !?
現在、現行型フォレスターの中古車の流通台数は約280台となっている。約1年前の2020年1月の時点の流通台数が200台。4月は約210台だったので、増加傾向となっている。
中古車の平均走行距離は1年前の時点では1000km程度だったが、現在は約1万4000kmまで延びている。そして中古車の平均価格は現在が約294万円。1年前の時点でも約300万円だったので値落ち幅は非常に小さく横ばいといえる状況だ。
しかし、2021年はデビューイヤーの中古車が初の車検サイクルを迎えることもあり、今後は値落ち傾向となる可能性は非常に高い。現在の価格帯は約200万~約375万円。1年前の価格帯が約230万~約387万円だったことから考えると走行距離が延びた中古車は価格を下げているが、大幅に下がっていないこともこの価格帯からも見て取れる。すなわちフォレスターは国産ミドルサイズSUVの中でも人気が高く中古車相場は安定しているのだ。
人気という要素に加えて、安定させている要因のひとつが高年式、走行距離の少ない「おろしたて中古車」の存在だ。2020年~2021年式、走行距離500km以下という条件で検索を掛けると約97台がヒットした。実に流通している中古車の約35%となっている。
流通している中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのがマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」を搭載した「アドバンス」で流通台数は約106 台。中古車の価格帯は約226万~約350万円となっている。
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次いで多いのが2.5Lエンジンを搭載した「プレミアム」。すでに絶版グレードとなっているが、2.5Lエンジンを搭載した最上級グレードだ。このプレミアムの中古車の流通台数は約62台。価格帯は約208万~約342万円。そして3番目に多いのが1.8Lターボエンジンを搭載したスポーツの約35台。価格帯は約310万~約375万円で流通している中古車はほぼ「おろしたて中古車」となっている。
諸費用を含んだ新車に比べるとこうしたおろしたて中古車は価格的には若干ながら割安感があるうえ、納車までの期間が短いのが魅力。半導体不足により今後生産調整が行われるので、早く乗りたい! という人はこのようなおろしたて中古車の選択肢のひとつとして考えたほうがイイかもしれない。
1年前の現行型フォレスターの中古車で最も多かった「Xブレイク」だが、現在の流通台数は約27台と少なめだ。フォレスターに限らず税金の高い大排気量エンジン搭載車は中古車では敬遠される傾向が強い。
2020年9月まで販売されていた2.5Lエンジン搭載車は、今後2Lマイルドハイブリッド車や1.8Lターボ車に比べて値落ちが大きくなるはず。加えて、車検サイクルを迎えるので現行型フォレスターの中古車相場がこの春から活発に動く。割安に手に入れたい! と考えている人はもう少し待ったほうがいいだろう。
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