三菱ランサーエボリューションIII
ランサーエボリューションはWRCをはじめとしたモータースポーツ参戦ベース車だけに歴代大きなリアスポイラーを装着しており、第二世代のVとVI、第三世代のVIIからIXまでのものも迫力があったが、インパクトが一番強かったのは1995年登場のIIIのものだろう。
というのもIIIのフロントスポイラー、サイドスカートを含め、リアスポイラーも翼端板の形状を代表に当時のメーカー純正のエアロパーツとしては形状が戦闘的だったからである。
ランサーエボリューションIIIの中古車は原稿執筆時点で5台が流通しており、2台が競技ベースのRS、3台が一般仕様のGSRだ。3台のGSRの価格は225万円、249万円、298万円となっている。
特に298万円の物件はフルノーマルかつ走行距離5万8000kmの事故歴なしというコンディションなので、価格自体は消費税抜き約298万円という新車よりも高いが、中古車の流通台数やWRCでの活躍など考えれば、納得できるものともいえるかもしれない。
三菱GTO(最終型)
FFレイアウトの初代ディアマンテとも関係の深いスポーツカーである1990年登場のGTOは初期モデルから電動で昇降するリアスポイラーを装着するなど、特徴的なリアスポイラーを装着したモデルだったが、特に1998年に登場した最終モデルのターボ車のリアスポイラーは高さに加え翼端板と支柱の形状も迫力あるものだった。
原稿執筆時点で最終モデルのターボの中古車は5台が流通しており、価格は199万円、268万円、294万円、310万円、329万円と、価格が高騰しているモデルばかりの1990年代のスポーツカーとしては比較的安い。
スバルインプレッサS201
インプレッサWRX STIもランサーエボリューションと同様の使命を持つクルマだけにカタログモデルのリアスポイラーは歴代大きなものを装着していた。その中でもリアスポイラーのインパクトが強かったのはSTIのコンプリートカー第二弾で、初代インプレッサWRX STIの最終限定車的なモデルでもあった2000年登場のS201である。
300台限定だったS201は280馬力規制があった時代にECUと排気系のチューニングにより最高出力を300馬力に向上したエンジン(スバルではなくSTIのコンプリートカーだから可能だった)を搭載し、車高調整式サスペンションやフロントのヘリカルLSDなども採用。
エアロパーツもエキセントリックな感があるほど派手なあるものを装着し、リアスポイラーも巨大かつスポイラー部分が二段式となる迫力ある形状だった。
S201の中古車は原稿執筆時点で4台が流通しており、価格は589万円、689万円、残りの2台が応談と、新車価格が390万円だったことを考えるとやはり超高値である。
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