中古だと買い得感急上昇!? 隠れた人気薄実力車 5選

中古だと買い得感急上昇!? 隠れた人気薄実力車 5選

 中古車と新車の最大の違いは、“人気”という不確定要素が価格に与える影響が大きいこと。新車の場合、いくら人気があるといっても、新車価格が高くなることはない。しかし、中古車の場合、人気車と人気薄車では、販売価格に差が出ることが多い。これは人気という要素が中古車価格に影響を与えているからだ。

 一方で、人気はそのクルマ本来の性能には全く関係ないことが多い。なかには、高いポテンシャルをもっているクルマでも、人気がないことやそのカテゴリーの人気が低迷していることで、中古車相場が安くなっている隠れた実力車という存在がある。

 そこで、今回は実力が高いにもかかわらず、中古車相場が割安な、隠れた実力車を5台紹介したい。

文/萩原文博、写真/MAZDA、NISSAN、SUBARU、MITSUBISHI、編集部

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■日産 スカイラインクーペ

日産 スカイラインクーペ(CV36)/中古車平均価格:約130万円/クーペ人気薄で内容を考えればかなり割安に

 まずは、2007年10月~2016年1月まで販売されたCV36型の日産 スカイラインクーペだ。ミニバンやSUVが人気な時代に、2ドアクーペというカテゴリー自体がややオワコン感もある。だからこそ中古車相場は割安となっているのだ。

 2007年10月登場の最終型スカイラインクーペは、セダン同様に高剛性、低振動を両立した新開発のFR-Lプラットフォームを採用。外観デザインは、力強く、かつ優雅にカーブするフロントフェンダーのライン、流麗なシルエット、グラマラスな前後フェンダーなどで艶やかで躍動感を表現。

 インテリアは、運転席側は心地よい囲まれ感を演出し、助手席側はインストルメントパネルからドアへとスムーズに流れる豊かな面で高品質で快適な空間を表現。

 新開発の3.7L V型6気筒DOHCエンジンは、アクセル開度や回転数などの運転状態に応じて、エンジンの吸気バルブの作動角とリフト量を連続的に変化させる日産独自の新技術「VVEL(バルブ作動角・リフト量連続可変システム)」を採用。

 最高出力333psを発生し、2400回転から7000回転というワイドバンドで最大トルクの90%を発揮している。

 組み合わされるトランスミッションは、通常のDモードに加えて、スムーズな走りを実現するとともに、スポーティな走りを可能にするDSモードを設定する5速ATと、1速から3速のトリプルコーンシンクロの採用やショートストローク設計により、素早いギヤチェンジ操作が可能な6速MTを用意している。

 現在、最終型スカイラインクーペの中古車の流通台数は約117台。平均価格は約130万円で、中古車の価格帯は約40万~約328万円となっている。そのうち約43台は100万円以下のプライスが付いている。

 全117台の中古車のうち6速MT車は約30台。3.7Lという大排気量V6エンジンを6速MTで操れるのは、国産車ではフェアレディZかこのスカイラインクーペぐらい。後席もあり、トランク容量も確保されているので、実用性も高いのが魅力だ。

 6速MT車の中古車相場は約99.9万~約299万円で、100万円台でも充分手が届く。3.7Lという大排気量による税金の高さと、ハイオク指定で、ランニングコストは掛かるが、大排気量自然吸気エンジンをMTで操る絶妙なフィーリングを味わうのは今しかない。

■マツダ 3代目MPV

マツダ MPV(3代目)/中古車平均価格:約38.6万円/流通台数は「2.3S」が多め

 続いては、ファミリーカーの定番となったミニバンでの隠れた実力車を紹介しよう。それは2006年~2016年に販売されたマツダ MPVだ。この3代目MPVは当時トヨタ エスティマのライバルとして登場した。

 低床そして2950mmというロングホイールベースの新設計プラットフォームを採用。サスペンション形式は、フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式を搭載。ミニバンの常識を超えるハンドリング性能、操縦安定性を実現している。

 広い室内空間の2列目シートには、人間工学に基づいて開発された新発想の「スーパーリラックスシート(オプション)」を設定。オットマン、座面角度調整機構、スイング機構付大型ヘッドレストなどにより筋力負担の低減や血液循環を促進し、ファーストクラスの快適性を実現している。

 また、3列目シートは、6:4分割で前方にワンアクションで倒れる方式とし、シートアレンジに関係なく収納できる大容量のアンダートランクを新設定。実用性と操作性を大幅に向上させている。

 搭載エンジンは最高出力163psを発生する2.3L直列4気筒自然吸気と同245psを発生する2.3L直列4気筒ターボエンジンの2種類。トランスミッションは自然吸気エンジンの2WD車に4速AT、そのほかは6速ATが組み合わされた。

 その後マイナーチェンジで4速ATは5速ATへ変更されている。ミニバンでも人馬一体の高い走行性能を誇ったMPV。走行性能だけでなく、豪華な装備や利便性はエスティマに一歩も引けをとっていなかった。

 現在、3代目MPVの中古車は約336台流通している。平均価格は約38.6万円で、中古車の価格帯は約7.8万~約169万円となっている。そのうち約95.2%の中古車は100万円以下のプライスが付いている。

 3代目MPVの中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのが約175台の「2.3S」。この2.3Sは2008年のマイナーチェンジで設定された自然吸気エンジンを搭載した上級グレードで、生産終了まで販売された。

 続いては、「2.3Cスポーティパッケージ」の約62台。そして、ターボエンジンを搭載した「2.3T」の約43台。2.3Cの約30台となっている。

 最高出力245psのターボエンジンは魅力だが、ターボエンジンはメンテナンスの履歴によってコンディションが大きく分かれるので、自然吸気エンジンを搭載した2.3Sを中心に狙うのが得策だろう。

 約23台とかなり台数は少ないが「23S Lパッケージ」ならば、パワーリアゲートなど快適装備が充実しているので、狙い目だ。

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